語弊


「言いたいんだったら聞くけど、私からは敢えて聞こうとは思わない」

友達との電話で、私はこう言った。
その日は逆に、色んなことにつっかかってくる向こうに
苛立ちを感じられる。
私は彼のことを否定はしない。
彼に何かが起きたとき、もし私を頼ってくれたなら、
全力で彼の力になろうとするだろう。

離れていた間に、お互い色々あった筈だ。
嬉しいことも沢山あっただろうし、
嫌なことだって沢山あったに違いない。
現に、私達は近くに住んでいるのに遠い存在だ。

大変だ、と精神的にピリピリしていた彼に
第三者の単純な興味本位な気持ちで相手の土俵の中に
土足で入り込むような真似はしたくなかった。

当時、電話をした時に風の便りで聞いたことを口にした途端に
電話を切られた。
その挙句、かけ直したら携帯の電源自体を切られる位
辛かったことがあったはず。
折角、風化したことを話すことで、当時の感情を蘇らせたくはない。

私なりの思い遣りのつもりだった。

言葉が足りなかったのは、反省。
日記の文章が刺々しいのは、もっと反省。

2004年05月01日(土)