ドライビング


房総にドライブに行った。

ひどい渋滞に加え、大雨。
なので、車内で会話をするのがメインになる。

真面目な話をすると結構疲れる。

普段見せなくていい心の顔を出すというのが、結構苦手だ。
あはは、と馬鹿キャラを演じているのが、一番気楽で私らしい、と
自分で自分を決め込んでしまっている。

「勿体無いね。普段もそんな顔を見せればいいのに。
少なくとも、今日この話を聞いただけで、俺の中では随分好感度がアップしたよ」

優しい言葉というのは、とても有難くて、どこか照れ臭い。

今の自分が一生懸命生きていることを、認められたのは、
肩肘張っていた自分に、少しだけ力を抜いていいんだ、と教えられた。
回り道したけれど、自分の生き方は誤ってはいないんだ。


弱い自分を誰かに委ねるのは簡単で、
私はそのことに反発を抱いて生きてきた。
自分が弱い生き物だからこそ、少しでも強く生きたかった。
独りで生きる、強さを渇望していた。

人を優しく、受け入れたいと思うのに、
逆に、人に受け入れられるのに戸惑いを覚えるのは何故だろう。

愛情の受け止め方を誤っているのだろうか。

それでも、私は人を受け入れることで自分が救われたいから、
夢を追いかけているのだろう。

2004年03月20日(土)