噛み合わせ


友達からメールが来た。

彼女のメールは、とても素直で、自分の心も
当時のまだ擦れることのなかった気持ちを思い出した。

嗚呼、私にはまだ純粋な心を持ち合わせているんだ。
そのことに安堵し、改めて等身大の彼女が羨ましくも思う。


週末、友人と会ったときに、彼との世界の違う違和感に戸惑った。
彼は社会に揉まれ、グレーゾーンを上手く泳いで生きている。
私はまだ泳ぐのが下手で、気を抜いたら溺れてしまいそうだ。

少し会わない歳月はお互いを変化させていく。
かつて同じ色をしていた私たちも、彼はより黒く、私はより白い方向へと
進み始めているのだと感じた。

ただ、生きる方向が異なっているだけ。
私から見たら冷たく、遠く感じてしまった彼も、
そうしなければ生きていけなかったのかも知れない。

あまりに対照的過ぎて、自分の感情の居場所を失いそうになった。

2004年03月02日(火)