■ 2002年11月13日(水)
午前中のうちに小松へ。
リクルートスーツは実家に置いてきてしまっていたから、大学入学時の春物スーツをひっぱりだした。黒のシャツと靴を合わせてハイライト使わないメイクして、髪がはねてどうしようもないのは結んでごまかした。
駅で母親たちと合流する。
お通夜は暗くなってからだった。
身内の誰かが死ぬのは覚えている限りでこれが二回目だ。
ひいおじいちゃんのときと今日。
そのあいだに確かひいおばあちゃんも亡くなっているはずだけど、それは不思議に全然覚えてない。ずっと寝たきりだった記憶だけで。
涙は出なかった。
すっかり痩せて白くなったおじいちゃんの姿と、その隣で泣き崩れてる母親を離れたところから黙って見た。棺に収めるときもこわくて触れなかった。
いまになって、最後くらい触れてあげればよかったって思う。かわいがってもらったのに。
まだ頭も気持ちもついていかない。
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Arranged + Written by
カノン
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