■ 2002年07月21日(日)
朝から辰口へ。
おじいちゃんはどんどん痩せていく気がする。
もう骨と皮ばかりになってこれ以上落ちるものなんてないのに
痩せていくように見えるのはたぶん気力が感じられないからで、
元気だった頃の記憶がはっきり残ってるぶん余計にかなしい。
本人はもっと辛いのかもしれないけど。
一緒に昼食を摂って夕方近くまでのんびり過ごす。
父親と話してるうちに智の帰宅時間の話題が出た。
私が高校のときは遅くても19時までに帰ってないといけなくて、
特になにもなければ18時には帰宅して
朝のぶんの食器を洗って洗濯物を取り込んでおかないといけなかった。
母親が帰ってきたとき、すぐに夕飯の支度ができるように。
もし母親の帰宅時間がいつもより早くても代わりに洗ってはくれないから、
ちょっと遅くなってそれができてないと怒られたし
いったい何時だと思ってるのっていう電話もかかってきたけど
家から学校まで一時間はかかるのに毎日18時帰宅なんて無理。
放課後、友達と遊びに行くなんてほとんどできなかった。
あの人の存在がばれてからはさらに厳しくなって
どんな理由を話しても疑われたり。
ひとりで服を買うなんてだめ。
友達と映画館なんて危ないからだめ。
男友達とふたりで演奏会に行くのは狙われやすいからやめなさい。
だけど智にはそういうのが全部許されてる。
そんなのは息子と娘の差だよって
簡単に言われることもあるけど納得できない。
智のほうが遠くの学校に通ってることを差し引いても、
部活とか有志団体の活動とかで
毎日21時過ぎになってようやく帰ってくるのを見ると
どうしても自分がすごく損してるような気分になる。
怒られたら萎縮してしまって反抗できないのは私。
親が見逃してくれる範囲内で自由を探すだけで。
智はたとえ怒られてもそれを無視してやりたいことをしてる。
言っても聞かないから、親も諦めて譲歩したんだと思う。
いまさらこんなこと考えてもしかたないけど
もっと自己主張してたらすこしは違ってたんだろうか。
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カノン
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