ウェブ日記
2013年07月25日(木) 近況
近況

印象に残った近況。

フェイスブックや園芸、畑いじり等について書いているブログにも書いたのだが、 今月19日に町の図書館で借りた文庫本を生れて初めて1日で読了。 読んだのは「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない(桜庭一樹、2004年(角川文庫))」。 痛ましい佳作。 ディスコミュニケーション、 児童虐待、 引きこもり等がテーマになってはいるけど、 決して世相を反映したものではなく、 文学の本質である、 人は如何に生きるべきかを考えさせられる青春小説。 脳内で映画化してしまったけど、 他の小説同様現実に映画化されてほしくないなぁ。 残酷なシーンがあるから難しいけど。

残っているページを「まだこんなに読まねばならない」と感じるのではなく、 「まだこれだけ読める」と楽しみに思うような読書をしたいと、 長年願ってたけど、 今世紀に書かれた小説がまさに私が楽しく読めるものだったとは。 人生は楽しい。

ちなみに昨日は「ポトスライムの舟(津村記久子、2011年(講談社文庫))」を読了。 アラサー独身の勤め人女性の悲哀やささやかな幸福が描かれた物語で、 働く人にお勧め。 個人的には「十二月の窓辺」の方が印象的。 面白いことに、 私は女流作家の小説は「おまけ」に収録された方がより印象に残る。

初めてのネット選挙となった参院選では、 あるブログで支持された比例代表の候補者に1票を投じたら当選。 選挙後そのブログによると、 その候補者の「見込票」は3万程度だったそうだ。 ところが蓋を開けてみれば、 開票後即当確、 20万以上の得票で当選。 ということは全国でネットの情報を見て投票した人が17万人ほどいたことになる。 史上初のネット選挙での当選者を選んだ名誉に預かった。


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