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2012年01月25日(水) 大学の入学は
大学の入学は

新聞を見ていると東大の提案がきっかけで大学の入学を秋に変える検討が始まろうとしている。 世界の国々の7割が秋入学を採用していて、 留学等が容易になるのが理由らしい。 一見良いことに思えるけど、 個人的にはよりよい方法があるのではと感じる。

私が留学した豪州のアデレード大学では入学は多くの学部で2月だったが、 醸造学科は人気があったためか7月も入学できた。 卒業は7月と12月だった。 学期は年に2つあってセメスターと呼ばれた (他にトリメスターという違う期間の学期もあった)。

自分のささやかな留学経験から考えると、 大学教育は大まかに半年単位で行い、 その結果として入学と卒業を年2回行うやり方が最善ではないかと思う。 日本でなら入学は4月、9月の2回だろう。 この方法なら留学もしやすいし、 高校を卒業して一度働いた人達も大学で学ぶ機会が増える。 入学まで最長1年待つ必要が無くなるし、 パートタイムでも大学に通って規程の単位をゆっくりでも良いから取得したら年2回ある卒業式のどちらかに出れば良いのは彼らに好都合だ。

このやり方だと卒業した年(との1期2期)が入学した時期よりずっと重要になるだろう。 日本社会にある「同期意識」は薄まり、 終身雇用制も良い意味で緩み、 人生の途中で必要なら大学に通ってキャリアを磨いていきやすい風土が生まれ、 有能な人材が増えて雇用も柔軟になるだろう。


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