ウェブ日記
2009年07月28日(火) 最近の園芸--また蘭を注文--/同続/同続々
最近の園芸--また蘭を注文--

私は長く実家に居る予定は無いので、 両親が園芸好きでも私の世話している植物は極力少なくしたい。 小松菜は早かれ遅かれ食べられるし、 フクシアは母の好きな植物で元々彼女が世話していたので大きな問題は無い。 一方ベゴニアはレックス3種でうち本当に欲しかったのは原種のみ、 育てるのが比較的楽なギボウシは4種 --うちタマノカンザシが本命--で十分、 インパチエンスやペチュニアも好きな色の品種各2種ずつで十分過ぎる。 なので上記の植物の種類については 数が少ないうえ、欲しいもの全てを買ったので問題無い。

ただし、蘭--特にカトレア系とバンダ系--だけは、 やはり私が最も好きな植物だから、もう少し欲しい。 中でも一番欲しいのはカトレア・インターメディア・アッキニー --C. intermedia var. aquinii--、 これはリップ以外の花びら2枚に楔形に別の色が入ったもので 変異がとても大きいので好みの花や株を選ばねばならない、と レリオカトレア・ミニ・ブルースター・セルレア、 Lc. Mini Blue Star coeruleaである。

でも、既に蘭を6株も買っていたし、 それら6鉢の中にはこれら2種の代りに購入した蘭もあるので、 これ以上の購入は控えていた。

でも、まだ何かが欲しかったのだ。 それは今考えたら、 私が一番欲しい2種の蘭の代りに購入した種類には無いものであった。 1つは花びらに入る楔、 1つはミニ・ブルースターに入っている、 カトレアで最も代表的と言えるラビアタ、 C. labiataまたはその近縁種の「血」である。

さて、一昨日のことである。 ある洋蘭店のウェブサイトを覗いたところ、 送料を無料にする数量限定のクーポン数枚が売られていた。 こんな機会は滅多に無い。 一方このサイトでは通常商品より価格の安い処分品や限定品も紹介されていて、 それなら、これらの中で目星いものがあれば買おうかなと思った。 でも、最近好きな商品が見当たらないので、 駄目元でこの際その処分品や限定品の長いリストを全てチェックすることにした。

そうしたら、何と私が欲しかったけど購入をためらっていた蘭1株が売れ残っていた。 そこで急遽クーポンを購入。幸運にも最後の1個を注文。 その後すぐ件の蘭を「買い物かご」に入れ、 支払に利用するクレジットカード会社のウェブサイト経由で注文 (こうするとクレジットカードのポイントが倍付くのだ)。

注文した蘭は(日本語読みが良く分からないけど) カリアズ・ミニクィニー「エンジェルキス」、Lc. Cariad's Mini-quinee "Angel Kiss"である。 私が持っているC. インターメディアとLc. ミニパープルの交配種。 白地の花びらに濃い青紫の楔が入った、小さな株には大きな花をよく咲かせる、 人気の種類である。 丈夫で育てやすいようだ。 今から考えれば最初にこの蘭を買った方が賢明かとも思うけど、 わざわざミニパープルを交配した理由が分からなくて、 購入をためらっていたのだ。 Lc. ミニパープル同様C. インターメディアはそんなに大きな株にはならないし、 丈夫で育てやすいからである。 でも私はLc. ミニパープルも好きだし、 楔入りのC. インターメディアより安いので、 この種類がやはり気になっていた。

なので、この蘭がちょっと欲しいなと実は先月から願っていた。 でも、まさかこんな風に願いが叶うとは思ってもいなかった。 注文した商品が人気で安いのに売れ残っていた理由が良く分からないうえ、 送料を只にできたから。

折角送料を考えなくて買えるチャンスが来たのだから、 他の蘭も一緒に注文したのだが、 詳細は改めて書くことにする。 一昨日からの出来事を今日書いた理由は、 これらの蘭を同梱して送料サービスで配送することが今朝確定したからである。

最近の園芸--また蘭を注文(続)--

カリアズ…、Lc. Cariad's Mini-quinee "Angel Kiss"の他に注文する蘭を決めるのに夜更ししてしまい、 昨日はひねもす眠かった。 ものを実際に買ったり手に入れたりするより、 何を買おうか考え、悩む方が楽しいのは真実に近いかも。

まず決めたのはミニ・ブルースター、Lc. Mini Blue Starに入っている、 カトレアで最も代表的と言えるラビアタ、 C. labiataまたはその近縁種の「血」の入った蘭である。 具体的にはLc. ミニ・ブルースターに交配が似ている種類が欲しかった。

Lc. ミニ・ブルースターはミニパープル、Lc. Mini Purpleとコーネリア、Lc. Corneliaの雑種である。 Lc. コーネリアはC. ラビアタとレリア・プミラ、L. pumilaの原種同士の交配種である。 Lc. ミニパープルの片親もL. プミラなので、 Lc. コーネリアはLc. ミニ・ブルースターに交配が似ていると言えるので私の欲しい種類である。 残念ながらLc. コーネリアは在庫が無く、 代りにこれに近い交配種であるティデア(かティディア、タイデアやタイディアとも読める)、Lc. Tydea coeruleaを見つける。 これはC. ラビアタの代りに近縁種であるトリアーネ、C. trianaeを交配親としたもの。 花の色が白っぽくてリップが青紫で私の好みだし、 ミディタイプで私の好きな大きさだし、 育てるのが難しいとはあまり聞かないし、 何より安かった--開花株で2100円--のでこれを選ぶ。 私の好きなラビアタ系カトレアとL. プミラを一度に得たような気分になるし、 どちらもそんなに栽培が容易とは言えない一方、 このLc. ティデアには雑種強勢を期待してしまうので、 手に入れて育てるのが楽しみ。

注文したもう1株については、後ほど書く。

最近の園芸--また蘭を注文(続々)--

さて、蘭2株の購入を決めて、ある問題が出て来た (正確にはもう1株購入する無理矢理な理由をこしらえた)。 今回新たに蘭2株を買うと、私の蘭8株のうち5株までもが青(紫)の花を咲かせることになるのだ。

私が青色の蘭を好む理由は3つある。 最初に、私は花の色ではこの色が好みだから。 次に、私が一度蘭を育てていた1980年代前半は青い蘭はまだ稀少だったから。 例えばLc. ミニパープルは当時赤紫やピンクの花を咲かせるものがほとんどだったのに対し、 今は青っぽい花を咲かせる品種がいくつも入手可能である(しかも安い)。 3つ目は私がその稀少な青い蘭を育てるのに失敗した苦い経験があり、 園芸を再開してから是非青い花を咲かせたいから。 実際ダーウィナラDar. Charm "Blue Moon"が花開いたときはほっとした。

さて、いくらこの色の蘭が好みであっても、 この色の花ばかり愛でるのは面白くないので、 青紫以外の花を咲かせる株が1つは欲しい。

まずは、まだ持っていない赤い花を咲かせる種類を探した。 でも種類が少ないうえ目星いものが見つからなかった。 '80年代初めには何種類も何品種も選べたことを思い出すとちょっとショックである。

そこで青と赤以外の花を咲かせる蘭を探した結果、 興味深い種類を限定品で見つけ、注文。 それは、フォーチュン、Blc. Fortuneという種類と ビューフォート、Sc. Beaufortの交配種である。 どうしてこれを選んだかというと、

  • Blc. フォーチュンが往年の名花であること
  • Sc. ビューフォートが私好みのミニカトレアであること
  • ミディタイプで私の好みの大きさであること
  • この交配種が私の持っているミニカトレア、メモリアルゴールド、Pot. Memorial Gold "Canary"に 近い種類であること。大雑把に言って3/4の血を共有する。なので花を見比べたい
  • 前の理由でPot. メモリアルゴールド並に良い花が期待できるのに、 この交配が一般的でないこと
  • この種自体にも交配親にも個体名が無いので どんな形や色の花を咲かせるか手がかりが無いので却って楽しみなこと
  • 安かった--蕾付で1575円--

である。

この交配種とPot. メモリアルゴールドの祖先には Blc. Xanthette--ザンセットと読める--なる交配種が含まれることを知った。 Blc. ザンセットは'80年代初め、私の好みだった黄色花のカトレア交配種の親であることが多かったことを思い出した。 この珍しいカトレア交配種を注文して、 ミニやミディではない、「正統派」のカトレアに興味を持ったので嬉しい。


ハッピーパイパー
前の日記次の日記目次 古い日記(2000年9月〜2006年12月)の目次メールホーム