人生の午後に書く日記

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火事
2009年12月13日(日)

先週の水曜日、斜め向いの家が火事になってしまった。ちょうどその時間、普段はそんなところにいたこともないのに、たまたま北の部屋の片づけをしていたら「パンパン」とバクチクのような音が。私はあれが大嫌いなので、こんな寒空の下に誰が何のためにやってるのだ?といぶかしく思いながらふと窓の外を見たら、その家から火柱が上がっていた。慌てて父に知らせる。私はただおろおろとするばかりだったけれど、父が消防に電話してくれた。そのうち有線で「○○さんの家が火事です」と放送されるが、それがなぜか全然違う家の名前。ああいう時って情報がちゃんと伝わらないものなのか? それにこういう時って時間が長くてなかなか消防車が来ない。そうこうしているうちに消火が始まる。けれど、火の勢いが強くてなかなか消えないばかりか、うちの方に火の粉が降ってくる。逃げなきゃいけないかと思ったけど、何を持って出たらいいのかさえ判断できない。母を驚かせてはいけないと「落ち着いて。大丈夫だから」などと口走るが、私が一番落ち着かない。隣の家のおばさんは「うちの電気がつかない」というので「おばちゃん、うちで一緒にいよう」といってみたが頑なに拒否される。おばちゃんも大パニックだ。とりあえず思い立って、私はホースで屋根に水をかけるがうまくいかない。そうしているうちに火が弱くなってきたがなんとも落ち着かない。実は火事の前、母にひどいことを言ったので、それを思ったらこみ上げてきて号泣。いつもと同じように生きていられるだけでこんなに有り難いじゃないか ! 「さっき言った事は全部嘘。世界で一番大事だからね」とこんな時だからこそ言えた。

ちょっと疲れてきたので、後はまた書きます。

というわけで追記です。

なんとも落ち着かない気分のままその日を終える。翌日、あれは夢なんじゃないか、と思うものの窓から覗くと半焼した家が歴然とある。朝一番でその家の人が昨夜父が貸した半纏を返しにきてくれたが、私は「大変でしたね」とした言えず。ボケている母は人が来てくれたことに喜んで「嬉しいよ〜」などと言う始末。本来の母であったら、たぶん一緒になって泣いて慰めていたと思う。かく言う私も、もうはるか前の学生時代にお風呂を沸かそうとしてボヤを出したことがあり、事故というものは気をつけているつもりでも、ほんの少しの隙に入り込んでくるものだという実感がある。だから、とにかく同情心しかなかった。でも、とりあえず火事の原因を知っているかと父に聞いてみたら・・・
「ストーブの火を消さずに給油した」ことなんだって。

いい加減にしろ ! !



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