世界お遍路 千夜一夜旅日記

2012年08月08日(水) 二十四の瞳

この本で、感想文を書く子がいるので、読み返した。
といっても、最初読んだのは、中学くらい?
大石先生、岬の子ども、12人、戦争…これくらいしかおぼえていなかった。
今回は、昨年末、岬の分教場にお遍路の途中に寄ったので、イメージがわいて、又違った読みができた。
壷井栄のおうちの近くもバスで通った気がする、確か草壁?

でもって、改めて読んでみて、一言でいえば、よかった。
名作といわれるものにはそれなり理由があるわ。
大石先生が、子どものいたずらからけがをして学校を休む。
1年生の子ども達が必死で歩いて先生に会いに行く。
キツネうどんをご馳走になり、1枚の写真をとる。
24のつぶらな瞳と、若い女先生。
まさに、人生の幸せな瞬間を切り取ったもの。
やがて、子ども達も、先生も戦争やそれぞれの運命に翻弄される。
出征して帰ってこなかった男の子達、貧しさから、親に売られてしまった女の子。
子守りで学校に来なくなり、継母から家を追い出されるように奉公に出される女の子…ある意味、昭和はじめの田舎の状況が活写されている。
でも、私が思うに、小豆島はそれでも豊かだったんじゃないか。
ラストシーン、同窓会、戦争で失明したかつての男の子が、見えない目で写真を見る、さする、まるで見えているようにみんなのことを話す。
ここはね、ウルっとする。
この写真、いい効果出しているわ。
1年生の時の出会いがあったから、それを芯にして大変な時代を生き延びた子達。

昨夜は、しばし、家族の一枚について考えた。
その写真は、多分父母の還暦祝い?
弟家族と父母、末弟、私で会津の温泉にいった時にとった記念写真。
家族8人、紅葉の中で、みんないい顔していた。
今その写真、無い。多分、弟が逝く時にお棺の中にいれてやったような?
でもいいんだ…その写真、心の中にやきついている。

二十四の瞳を再読して、昨夜わたしが考えたこと。

昨夜から一気に涼しくなった。
文字通り、立秋。


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