この本で、感想文を書く子がいるので、読み返した。 といっても、最初読んだのは、中学くらい? 大石先生、岬の子ども、12人、戦争…これくらいしかおぼえていなかった。 今回は、昨年末、岬の分教場にお遍路の途中に寄ったので、イメージがわいて、又違った読みができた。 壷井栄のおうちの近くもバスで通った気がする、確か草壁?
でもって、改めて読んでみて、一言でいえば、よかった。 名作といわれるものにはそれなり理由があるわ。 大石先生が、子どものいたずらからけがをして学校を休む。 1年生の子ども達が必死で歩いて先生に会いに行く。 キツネうどんをご馳走になり、1枚の写真をとる。 24のつぶらな瞳と、若い女先生。 まさに、人生の幸せな瞬間を切り取ったもの。 やがて、子ども達も、先生も戦争やそれぞれの運命に翻弄される。 出征して帰ってこなかった男の子達、貧しさから、親に売られてしまった女の子。 子守りで学校に来なくなり、継母から家を追い出されるように奉公に出される女の子…ある意味、昭和はじめの田舎の状況が活写されている。 でも、私が思うに、小豆島はそれでも豊かだったんじゃないか。 ラストシーン、同窓会、戦争で失明したかつての男の子が、見えない目で写真を見る、さする、まるで見えているようにみんなのことを話す。 ここはね、ウルっとする。 この写真、いい効果出しているわ。 1年生の時の出会いがあったから、それを芯にして大変な時代を生き延びた子達。
昨夜は、しばし、家族の一枚について考えた。 その写真は、多分父母の還暦祝い? 弟家族と父母、末弟、私で会津の温泉にいった時にとった記念写真。 家族8人、紅葉の中で、みんないい顔していた。 今その写真、無い。多分、弟が逝く時にお棺の中にいれてやったような? でもいいんだ…その写真、心の中にやきついている。
二十四の瞳を再読して、昨夜わたしが考えたこと。
昨夜から一気に涼しくなった。 文字通り、立秋。
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