2007年04月01日(日) |
今日から新しい・・・ |
末弟が、4月より旧法(自立支援でない)に基づいてS園の通所生になる。 昨年からダブルで通っていたのだが、●の里の方にはどうも行きたくならしくてお迎え車が来ると、いやがって布団にもぐり込んで出てこないことが何度もあって「こまった」状態だった。 で、1月末に、本人も交えて家族で話しあい。
1現状どおりにダブルで行く 2S園のみに通う 3●の里のみに通う 4「うちにいる」は許さない (人すべからく社会に出るべし。それと、うちにいたら冬眠の熊のように寝ているのが見えている) という選択肢で本人の気持ちを訊こうとするも、初めのうちはわかっていないらしくて・・困った状態であったが最後に「おれは、S園に行きたい」と言った。 それではと、役所やS園との話し合い、面接、末弟の席を用意してくれている●の里へのお詫び・・・などなど2月・3月駆け回った。 母やわたしの思いとしては、1番が希望だったのだが。 S園と●里は、通ってくる人も雰囲気も全然違うので、どちらからも刺激を受けてほしいと思っていた。 それと、彼が●の里に行きたがらないのは、いやなことを言う人やランボーをする人がいるという理由で、それは世間ではありがちなことだし、いやなことを言われたくらいで「行きたくない」はなし、と思っていたのだが。
●の里の施設長にお詫びにいったら「通うところを一つにしぼるとうまくいかなくなった時に困りますよ」やや皮肉っぽく(また、こちらに来たいといってもシランという意味?)言われたが(ランボー者のことは言わなかった、言って治るようだったら、●の里に来ていない。それと末弟もやり返している可能性があるし)、しかし、いやがっているのを布団から出すのに四苦八苦する家族が大変。 ま、本人の希望どおりにしてやって、さあ行きなさいという流れをつくるのが一番ということで。 この4月から、その流れにのる。 前に入所していた施設を追い出されてきて2年近く、やっとヤレヤレ。 出てきたばかりのころ、 笑顔なし、「ありがとうなし」「風呂をいやがる」「気にくわないと乱暴(母へ)」「朝おきられなくて、ケンカ」・・・・などなど、どないするねん・・みたいなことだらけだったが。 「ムショかえりってこんなん?」という雰囲気だった。 何より、わたしは笑顔と感謝がいえないのが悲しかった。 要するに、彼は愛のないところに長くいすぎんた・・と思った。 でも、このところは、チビ犬と遊んで一緒に笑うし、入浴介助に「ありがとう」という。これが何よりうれしい。 前は、「早く帰れ」だった。 ほとんど完黙で人相も悪かったが、最近はそれなりに話すようになった・・・2年でやっとフツーに近くなった、と思う。
わたしは、末弟が愛のない施設にいて、諸行無常でなにかあったら後悔して落ち込むだろうし、なんとか笑顔のでる生活まで導けたのはよかったと思う、末弟のためというより自分のために。
母が今は日常をカバーしているので在宅ができるけど、いずれどうなるか、と思うとやはり通所という社会参加をがんばらせたい。 親以上にめんどう見られる人はいないけど、それでも末弟にとってベターになるような基礎関係を作れたように思う。 母や自分(わたし)が死んでもこの流れの上にのっていれば、何とかなるかなあの子の人生、と思う。ここまで見据えておかないとと思っていたから・・・ 末弟唯一の社会貢献である「新薬治験モニター」のおかげで発作が激減したことも幸いした。 勧めてくれた先生に感謝・感謝、ありがとう。
まあそういうことで、今日は、末弟の好きな「ネエちゃん絶品カレー」を朝から「愛」をこめて仕込んで副菜1品作成、「福住ロール」という生ロールケーキを1本用意して実家へ。 お昼に家族全員(含むチビ犬)でささやかにカレーで明日からの新しい門出をお祝いをした。 末弟の誕生日は今月で、派手に祝うので今日はマジにささやかでしたが、まあワタシ的には「よかったのホッ」 そうそう、1時間かけて、なんとか●の里の職員のみなさんへ「お礼の手紙」を書かせましたわ、これは大変だった(^^;) でも、これも、けじめというか「社会にいるんだよ、君も」という心構えになると思うので、びっちりビシビシやらせた。エネルギー使い切ったわ-_-;)
ま、とにかく、ちょこっと、うれしい日でした。
ここまでくわしく書いたのは ※今の福祉行政は、自分からこうして欲しいと動くとそれなりに「成果」がでることを知って欲しいから。待っていてはダメ、こうしてああしてを言いに行くこと。 ※病院のソーシャルワーカーにもいろいろと相談を持ちかけて教えてもらったけど、こういう職種の人を利用すべし。ということ。 ※「新薬モニター」って、難病の場合はいいかも、ってこと。 ★ニンゲンは「愛」があれば、心から気にかけ心配してくれる人がいれば変われます!!そういうところに身を置かなければなりません★ という可能性を知って欲しかったこと 以上。
黄砂が飛んでいて、かすみのような一日。 梅が満開、菜の花ものびて咲き始めている。
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