世界お遍路 千夜一夜旅日記

2007年02月03日(土) 鳴釜神事

弟が誘ってくれたので、弟の中学の友だちが神主を務める御岳教神社の星祭りに行って来た。
50人ほどの人出。伯母と従妹も来ていた。
伯母曰く「昔はここに入りきらんほどの人でらったけどなあ・・・」
でも、それなりに若い人の姿もあっていいんじゃないでしょうか。
10時過ぎに神事が始まった。
祝詞、お祓い、お獅子舞、奉納踊り。で、最後の大祓えの祝詞。豆まきならぬ、福まきで、お菓子や雨の小袋の裏に「福」とか当たりとかって、わたしは「福」があたって八海山の小さいビンがあたりましたわ。
お獅子舞は若い世代に代替わりしたようで、例年来ている人たちは「踊り手が代わったなあ」と。実に若い人達で、よいことですね。とはわたしの感想。
奉納踊りは、どう見てもどっかの会社のえらいさん的な人親父4人が、梅柄のピンクや黄色の着物を着て、田植え踊り風のものを。
イヤ、これは少しビックリ。
実際、あとで着替えたら、りっぱな風情の方々。役所の人だったりしていたようで。
大詰めが、鳴釜神事。
お釜の上に、せいろのような米蒸し器がのせられて注連縄をかけられて鎮座。
下は、護摩木(?)をくべる炉台のようなものが。
神主さんが、気合いを入れて呪文ようなものを唱えながら火をつけ、燃やし続ける。
参拝者は、適度にリラックスしてしゃべったり、福まきお菓子を食べたりして。
やがて、お釜のふたが取られて・・・いや・・・ホントにウィーンというかブォ^−ンというか・・鳴り出したんです、釜が。
ほおおおおお・・・・
ちなみに私の身体は鳴り出した瞬間、ゾクゾク、ビリビリと感じました。
聞いていた人たちからもどよめきが・・・「ほう・・・今年はなりがいいのう」
だそうです。
今年はなりがいいんだそうです。
それから、順番に洗米を戴いてお釜に入れてお参りするわけでした。
その間、ずっとブオーンとなってました、お釜さん。
神事終了後、神主さんよりお言葉。
「今年は大変鳴りがよかったので、よい年になるでしょう、ただ、火の走りがとても速かったので、火災等には十分気をつけて下さい」
この後、年女さん2人による酒樽開き。洗米と福豆を戴いて、お昼のお弁当を食べて帰ってきた。
帰りがけに、神主さんへあいさつにいって、取材?
「あのお釜の仕組みって、どうなっているンですかねえ?どうしてなるンだろ?さっきのぞいたけど、単にふつうのお釜みたいだけど」
「そう、種もしかけもない、不思議なんですて。今年は鳴りがよかった、鳴らなくてさて・・という時もある。」
伯母によると、鳴らない年に先代の神主さんが亡くなられたらしい。
弟によると、1昨年はこの御獄教の世話人の一人が急にやっぱり亡くなられたらしい。
という情報もろもろを聞いていたので、
「鳴りがいいってコトは、今年1年Sくんにとってもいい年ってコトで、よかったですよね」
sくんて、神主さんの名前、弟の旧友なんでどうしてもこうなってしまう。ごめんね。今度はせめて、sさんとしようか。
更にわたし
「あの音、ネパールのシンギングボールの音によく似ているよ。10個くらいに同時にならして、まん中の病気の人の癒しをするんだけど」という話をしたら、Sくん、ヘエ・・といっていた。
Sくんのおうちが先祖代々司る神社は、古い神社なんだけど、中越地震で鳥居がたおれて甚大な被害。
2基たおれて、せめて1基は立て直したい・・とがんばっているようだし、きっとそういう意味でもいい年になるのだろう。そうあって、欲しい。
またまた快晴。
弟夫婦は温泉に行く予定といって早めに帰っていったので、いとこと伯母とゆっくりいただいたお弁当を食べて駅まで歩いて買い物をして帰った。
スーパーは恵方巻がうれていたけど、あたしはどうしょうか。
これから、自分でつくって食べるか。
豆まきは、鬼だってつらい夜なんだから、止める。
代わりに明日の夜明けタイムにうち中の窓を開けて、立春の気を入れよう。
鬼さんには、わたしに味方してくれる鬼さんでいてね、とお願いしよう。
見事な月が出ている。
あまりに見ごと過ぎて、不安になりそうだ・・・



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