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彼への信頼


 今日は彼が飲みに連れていってくれました。

 炉端屋さんで旬のサンマを食べたりおいしい食べ物とおいしいお酒、
 楽しい会話。。。久しぶりに声を出して笑いました。
 
 普段から私は声を出して笑う。。ということをしません。
 友達にさえケタケタと笑う自分の姿を見せたことがない。
 心の底から笑うことができないのです。
 楽しいことがあったら笑います、でも黒い影が心の中にあり
 楽しいことと心の影のギャップが大き過ぎてただニコニコとしか
 できないのです。
 
 でも彼の前でだけは声を出して笑っていることに今日気付きました。
 きっと彼には私の心の影を全て見せていているから
 声を出して笑えるのだと思います。
 心が彼を信頼し頼っているから素直な感情を現わすことができる。。。


 人それぞれ背負っているものがあるのでしょう。
 私は背負っているものはありません。。背負わされているものはあります。
 開放されるならどんな手段も厭いません。私にはそんな勇気があります。
 決して良い勇気ではありません。
 でも、いつでも。。。そんな覚悟は持っています。
 彼はそんな勇気を持っている私にそういう考えを持たないように
 『指きりして』と言いました。
 小指を絡め彼の目を見て約束をしました。
 子どもだましのような指きりというカタチ。。でも私には
 じゅうぶんに効目のある魔法です。
 
 彼を裏切りたくない。
 彼の小指と私の小指の間に繋いだ糸を切る勇気は持ってないのです。。。
 彼が導いてくれる。
 
 

 私はどうしようもないくらいにひとりでは立っていられません。。
 すぐにしゃがみこみ根を上げてしまう。。
 彼がしなくてもいいことなのに彼は私の腕を引っ張ってくれています。
 泣いたり、ときどき止まったり、来た道を戻ったり。。そんな私を根気良く。

 

 私がずっと笑顔でいられる日がきたとき『俺のやるべきことは終った』
 そう言って彼が私の前からいなくなってしまうんじゃないだろうか。。
 そんな不安がいつもありました。
 彼は『いなくならないよ。』『俺は逃げたりしないから』。。
 そう言ってくれました。
 でもそれでも不安で「ずっと?」「ぜったい?」泣きそうになっているのを
 我慢して聞き『うん』その言葉でようやく安心できました。。。

 私の心の影は私と彼しか知りません。
 いえ、厳密に言うと以前ある人に話したことがある。。
 でもそのとき傷つきました。
 だからもう誰にも話すつもりはありませんでした。
 でも彼の人柄に触れていて話してみる気持ちになりました。
 同じことになるんじゃないかな。。そんな不安を抱きながら。
 きっと彼は私がまだそのことで不安を抱いていたことは知らないと思います。
 でも今日でその不安もなくなりました。
 もうこれ以上誰かに私の心の影を話すつもりはありません。
 本気で聞いてくれる人は彼だけだと思うから。。



 今週はもう1度彼のぬくもりを感じることができる。。
 とても嬉しくて頑張る気持ちが湧いてきます。
 

 *****。。いつも弱い私の心と身体を抱きしめてくれてありがとう。。。
 
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