おひさまの日記
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2009年11月17日(火) ママは帰ってきたよ

今日、アンナと一緒にお風呂に入った。

ムスメとお風呂なんてどれくらいぶりかしら。
今までアパートではシャワーだけだったから、
 (前の日記にも書いたけど、アパートのお風呂は汚くて、
  とてもとても湯船にお湯を張って入る気にはなれなかった)
ふたりで湯船につかっておしゃべり、なんてこともなかった。
2年くらい一緒にお風呂に入っていなかったことになる。
近所のお風呂屋さんに行く時以外は。

ふたりできゃあきゃあ言いながら体を洗って、湯船にどぼん。

私にアンナが言った。

「ママ、お風呂は10分位ゆっくり入るのがいいんだよ。
 体中の毛穴が開いて汚れが取れて、お肌すべすべになるんだよ」

びっくり。
なんか言うことがおねーさまになってる。

「え、そうなの?
 ママ知らなかった。
 じゃあ10分入る〜!
 時計見ててね」

「うんっ」

10分の間、私達は色々なおしゃべりをした。
ああ、忘れてた、この感じ。
楽しくて、うれしくて、愛おしい、この感じ。
胸がきゅんとなって、お湯の中でアンナと腕を組んだ。

近い。
アンナがとっても近い。

ママは今まで何を生き急いでいたんだろうね。
いつもこんなに近くにいてくれたのに、
自分のことでいっぱいいっぱいで、
キミのあたたかさにもやわらかさにも触れないまま、
日々のことに追われていたよ。

郵便局を辞めると決めて、力がふっ…と抜けたママは、
世界でいちばんの宝物がすぐ隣にあることを思い出したんだ。
こんな大切なものを見ないで、一体私は何を見ていたんだろう。
心が疲れていると、こんな大切なものさえ見えなくなってしまうんだね。

でもね、ママは帰ってきたよ。
アンナのところへ。
自分らしく生きると決めたよ。
好きなことをしていくと決めたよ。
多くを自分に許し、多くを受け取っていくと決めたよ。
だから、もうママはどこへも行かないんだ。
どこに行って何をしても、もうママはママだから。
ママは、いつもママでいるから。

ねぇ、もっとくっついていい?
ねぇ、もっとおしゃべりしていい?
ねぇ、大人になっても手をつないでくれる?
ねぇ、大人になってもハグハグさせてくれる?
すごく、すっごく、大切なんだ、アンナ。
かわいくて仕方ないんだ。
大好き、大好きだよ。

だらしないもの、忘れんぼうなのも、散らかし放題の部屋も、
本当のことが言えなくて、もじもじしてしまうのも、
本当のことを言うのがこわくて、つい嘘をついてしまうのも、
ママの子供の頃そっくり。

ママがアンナくらいの頃、いつもじいちゃんに、

「憎らしい」

そう言われてたの。
すごく悲しかった。

「苦しめてやる」

そう言われた時、心が真っ白になって何を考えていいかわからなくなったの。

「殺してやる」

そう言われた時、心がねじれて行き場を失ったの。

だから、今、アンナが大好きって言える自分がうれしいんだよ。
完璧なママじゃないけど、大好きって言えて、ぎゅうできる自分が。
アンナがママをそういうふうに育ててくれた。
そういうふうにできるようにしてくれた。
いつもたくさんの愛を注いでくれて。

もうどこへも行かないよ。
ママの命が終わる日まで、アンナの心の隣にいさせてね。

さびしかったでしょう。
つらかったでしょう。
ひとりぼっちだと感じたでしょう。
心を閉ざしたこともあったでしょう。
頑張りを認めてもらえず、ほめてもらえず、
できないことばかり指摘されて、怒られて、
苦しかったでしょう。
わかってもらえないと感じたでしょう。

ごめんね。
本当にごめんね。

また、ここから、ママは成長し直すから、
どうぞ見ていてね。

心からの愛と感謝を込めて。


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