おひさまの日記
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2009年10月06日(火) |
答えはいつも自分の中に |
私が子供の頃、庄司陽子さんの「生徒諸君!」というマンガがあった。 当時かなり人気があったので、同年代なら知ってる人も多いかも。 私も大好きで夢中になって読んだ。
その中で、主人公のナッキーが、 ごねる友達の舞ちゃんをビンタして本音をぶつけ合い、 結果、友情が深まった話があった。
それを読んでカッコいい!と思った。
そして、ある時私は、ごねる友達を見て、 ナッキーみたいにビンタして叱咤しようと思った。 マンガみたいにドラマチックな展開になりたかった。
早速ビンタを試みたはいいけど、こわごわやったので、 顔をペチっとするみたいなへなちょこビンタで、 友達はただ顔をペチペチされてるみたいに思ったらしく、 ぷいっとそっぽを向いて泣いてるし、 私が何を言っても黙ってるし、すごく気まずかった。 マンガみたいな展開にはならなかった。 とんだ計算違いだった。 友情を深めるどころか、それ以来、彼女は私から離れた。
人は自分が完成されていない時、何かを模倣したがる。 素晴らしいと思うものを真似てみたくなる。 飛び込んできた情報を判断する間もなく取り込んでしまう。
ナッキーを真似して失敗したその事件は、 痛い教訓となり、私はほんの少し成長した。
それからも、きっと私は色々な模倣を繰り返したに違いない。
そうやって人は学んでいくんだよな…なんて、 今日、トイレに入りながら、ふと、考えた。 痛い中学生の自分を思い出しながら。 今じゃ笑い話だけど。
外側の情報を取り入れて、色々な体験を重ねて、 いつしか人は判断すべき何らかのものを、 自分の内側に見出すようになるのだろう。
答えはいつも自分の中にある。
進む道、選ぶべきもの、それは私の中に。 もう模倣はいい。 自分で決めよう、自分で選ぼう。
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