おひさまの日記
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2005年03月09日(水) 今日という日

昨日アンナに子供用のSomethingのジーンズを買った。
子供用なのに美脚!

やっぱりイイものはイイ。
そして、お値段もイイ。
いつも買ってるお手頃のものに比べたら5倍はする。

それでも私は自分が買おうと思っていたボトムを諦めて、それを買った。
自分の買いたい服をやめて子供服を買うなど、私には本当に珍しいこと。
それほど私も気に入ったのだ。
アンナもかなり気に入った様子でおおはしゃぎ。

いいものを着せてみると、やっぱりイイ。
母ちゃん、清水の舞台から飛び降りてよかった(をいをい、おおげさな)。

早速、今日保育園に行くのにそれはかせた。
うふふ、教室に走っていく後ろ姿も我が子ながら美脚〜。

だがしかし、お迎えに行ってみて、ガーン!!!
昨日買ったばかりのジーンズに絵の具がべっとり付いていた。
しかも、それって洗っても落ちない絵の具なんだす。

私は膝に付いた絵の具を発見した瞬間、
「なにそれーっ!?どしたのーっ!?
 昨日買ったばっかりなのにーっ!?
 高かったのにーっ!」
と叫んでいた。
「どうして?
 なにやっててそうなったの?」
矢継ぎ早に言う私。

イヤな母親…。

もしも私が街でそんな光景見かけたら、
間違いなく「なんじゃお前は!?」と非難の目を向ける。
でも、それはまさに今日の自分だった。

私の叫びを周りで聞いたお母さんは、
「まぁ、斉藤さんっていつもああなのかしら!?
 ひどいわねぇ」
と思ってるに違いない、などと、
心の中でぐるぐると考え、それも辛くなる。

ダメな自分。

私はへなへなへな〜となってしまった。
わかってる、わかってる、子供は汚すのが仕事、汚してなんぼ、
それは元気に楽しく遊んだ証拠、わかってる、わかってる。
でも、ショック。
それは、私にとって、
新車に10円玉パンチされたくらいショックだった。
それくらい大切に大切に思って買ったジーンズだった。
そして、それは、まったくの私のエゴ。

アンナは「ママ、ごめんね」と謝る。

私はずっと黙っていた。
黙って葛藤していたのだ。
「アンナは楽しく遊んだんだからいいじゃない、いいことだよ。
 たかが服なんかより、アンナが楽しんだことが大切なんだ」
そんな自分と、
「どうしても欲しかった自分のパンツをあきらめてまで買ったんだよ。
 きっと持ってる服の中で一番高いんだ。
 それにすごくカッコいいのに、汚れて台無しだよ」
そんな自分、
ふたりの自分が自分の中で大ゲンカしていた。

そして、5分くらい経った頃かな、
近所の某ショッピングセンターの駐車場に着き、
車を降りて、私はアンナの前にしゃがんだ。
そして、アンナをぎゅっと抱きしめた。

そう、そうやって抱きしめると、
どんなイヤな想いも消えて、愛おしさだけが私の中に残る。
今まで、幾度となく、くっだらないことでギャーギャーやってきて、
それだけはわかっていた。
だから、アンナを抱きしめた。

そして、やっぱり、私の中にはアンナを愛おしいと思う気持ちだけが残った。

だから、こう言った。

「ずっと黙っててごめんね。
 ママね、心の中で色々考えてたんだ。
 アンナ、わざとじゃないんだもん。
 いいんだよ。
 楽しく遊んだんだから、いいんだよ。
 アンナ、悪くないよ。
 好きな服が汚れちゃってショックだったよね。
 でもねぇ、ママもショックだったんだ。
 昨日、うんとふんぱつして買って、ママもとっても気に入ってたんだよ。
 自分のお洋服もガマンして買ったくらい気に入ってたの。
 だから落ち込んじゃったんだ。
 それであんなこと言っちゃったよ。
 本当にごめんね。
 このジーンズ汚れちゃってもう落ちないんだけど、
 それでも大切にはいてくれるかなぁ?」

するとアンナが言った。
「もちろんだよ、ママ!」

お前はこんなバカな母親を許すのかよ!?
そう思うと泣けてきた。
自分は全然悪くないのに、私の都合であんなこと言われて、
悔しかっただろうに、悲しかっただろうに、
自分が悪かったんだって、思ってしまっただろうに。

しゃがんでうつむく私の背中を、小さな手がとんとんしていた。
「マーマ」
アンナの声が上から降ってきた。
なんてやさしい声なんだろう。

私はすっくと立ち上がり、
その小さな手を握ると、100円ショップめがけて元気よく歩き出した。
よっしゃ、楽しむぞ!と。
ふたりであれこれ手に取って可愛いね、なんて話した。
細々したものをいっぱい買った。
その後には店を変え、いわゆる小学校の準備品をいっぱい買った。
女同士はショッピングが楽しい。

娘よ、アホな母親だけど、お詫びにうまいもん食わせるぞ、そう思い、
夕食にはふたりでおいしいパスタを。
私はペペロンチーノ。
アンナはナポリタン。
まある色とりどりのゼリーとかぼちゃのプリンが彼女のデザート。
おいしい、おいしいと、お口いっぱいほおばって食べるアンナを見ていて、
親子っていいなぁ、って思った。

私は子供を持って初めて「許される」ということを体験しているように思う。
子供は、その純真さで、ひたむきさで、惜しむことなく許しを与えてくる。
またまた泣けてくる。
母ちゃん、イタメシ屋で泣いちゃぁいけねぇよ。
私は本当にアンナに育てられている。

一体、私は、何かアンナに与えることができているのだろうか?
そう考えることがある。
ひょっとして何も与えてやれてないんじゃないのか?って。
こんな時はぐるぐるぐるぐる考える。

私の母もこんなことを考えたことがあったのかしら。

私はいつも自分の想いに勝ちたいと思うの。
自分の中にネガティブなものが生まれるのはもう仕方ない。
それはそれでいい。
それは朝が来れば日が昇るくらい自然なこと。
けれど、そのネガティブなものが生まれた時、
それをしっかりと感じながらも、最終的には呑み込まれない自分でいたい。
そのネガティブな想いの真反対にある光に手を伸ばしたい。
葛藤しながら、それに届きたい。
そして、それを表現したい。

今日みたいに、多少の時間がかかろうと、
最初は思いっきりイヤな人になってしまおうと、
自分の中に光があることを忘れず、それに届こうとする人でありたい。

これからも、日常の中の様々な出来事を通して、
それを、繰り返し、繰り返し、レッスンしていくのだろう。

実はさっきまで全然違う話題を日記に書いてた。
そしたら、なんだか自分の中がぶすぶすとくすぶってて、
それを無視してキレイな言葉を連ねてる自分がイヤになって、
えーい、これを書いてしまおうと思ったわけです。

さっきまで、私は、今日のことを重要視せず、
自分の失態があまりに具合の悪いことだから、
それについて考えたくなくて、もう済んだんだから、と、
遠くにやってしまおうとしたのだと思う。

でも、実際は目の前でくすぶってるんだから、遠くにやれないんだよね。
遠くにやった「つもり」にはなれるんだけど。
なんでもそうだなぁ、と、思う。

イヤだけど見ちゃうのがいちばん楽。
見ると消えるし。
消えずとも形が変わるし。
だから前に進めるし。

アンナの寝顔を見て、私はただ今日の出来事に深く感謝するのだった。
ほっぺにちゅっちゅしたら、
手をバタバタしてイヤそうな顔して寝返りを打った。
可愛いなぁ。
 
何かが起こり、何かを感じる。
何かを感じ、何かを知る。
何かを知り、何かを学ぶ。
何かを学び、成長する。

私の毎日はこうして繰り返されていく。

あのCM好きだな、RIGHT ONのCM。
CharaのTシャツに、
「ミュージシャン、オクサン、ママ、
 どれもワタシ」
だっけ?って書いてあんの。






それから、お詫び。
昨日の日記で「9日が新月」と書いてしまいましたが、間違いです!
「10日が新月」です!
もし、もう願い事を書いた方は、今一度、10日の時間帯に。

すみませんでした!

昨日の日記は訂正しておきました。

だから、私は今から願い事を書くぞーっ。
今日願い事ノートを作るために新しいノートを買ったのだ。

ここ数日真面目に筋トレが続いていてるエイミーでした。
もう少しでTシャツの季節。
気合い。


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