おひさまの日記
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2005年02月14日(月) |
昔受け取った贈り物を思い起こして |
昔、ヒプノセラピーのスクールに通っている頃に聞いた、 ある先輩の言葉が私の中に残っている。
それは、私が、なんだかぐずぐずと、 いつまでも辛い場所にいる時のことだった。
「自分がなかなか前に進めないというのは、 とても素晴らしい体験だよ。 自分がセラピストになった時、 そういう体験をしているからこそ、 クライアントさんが前に進めない時に、 それを理解して待ってあげることができる。 進めない人を責めたりしなくなる」
その言葉を聞いて、 なんだか心の中にぽっと明かりが灯ったような気持ちになったのを、 今でもはっきり覚えている。
そして、それはその通りだった。 私は出会う人をある程度は待てるようになった。 気付きや癒しに対して意識のブロックがあっても裁かなくなった。
私は今でもまだぐずぐずとしている部分だってある。 無意識の中にはまだまだ封印している痛みだってあるだろう。 人の色々な言動に反応もする。 それでもこうして生きている。 少しずつでも前に進みながら。 ちょびっとずつでも癒しを受け取って人生が滑らかになってきている。
あの先輩の言葉は、私の宝物だ。 本当に素晴らしい贈り物だった。 優秀じゃなかった私だからこそ、それを手に入れられたに違いない。
でこぼこしながら、またこれからも、やっていこうと思うのだった。
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