おひさまの日記
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2004年07月08日(木) 人の身勝手さ

親戚のあるおばさんのとこの嫁は、
そうとうあくどくて、かなりの鬼嫁だと言われていた。
話を聞く限りでは、本当にひどかった。
おばさんがかわいそうだな…って思ってた。

で、少し前、20年振りくらいに、
そのおばさんと会う機会があった。
そして、半日を一緒に過ごすことになった。

そこで私の考えは一転した。
お嫁さんかわいそうだな…って。
半日一緒にいて思った。
たった半日で私的にはかなりしんどい。

おばさんは、人として言ってはいけないと、
少なくとも私は感じることを、ケロッと平気で言うし、
高い場所から若僧を見下すような調子。

これじゃ、お嫁さん、やってられないだろうなぁ…ってのが私の感想。

おばさんは言った。
「お嫁さんにはいつもひどいことばかりされるけど、
 ガマンして合わせてあげてるのよ。
 それがみんなのためじゃない?」

その辺からして私は「???」だった。
そして、そう言う割には、
お嫁さんにひどいことを言ってるようだった。

「私、○○子さんに△×●☆って言ったの。
 そうしたら、口聞かなくなっちゃってね。
 それくらいで口聞かなくなるなんておかしいと思わない?」

と言っておばさんが話した△×●☆の内容は、
結構イヤミが濃厚で、げげっ!ってなことだった。
それ言われれば嫁も絶対口聞かなくなるな…って思いながら、
適当に相づちを打っていた。

親戚伝いに聞いていた鬼嫁の話は、
きっと、嘘って言うか、尾ひれがついてるんだろうなぁ、って思った。
おばさんがお嫁さんの悪口を言って、
それが噂になって広がっただけなんだろうなぁ、って。

そして、お嫁さんのひどい噂は本当かもしれないけど、
実は、おばさんとの関係の中でのフラストレーションなどから、
そうせざるを得なかったことなんだろうなぁ、って思った。
もしくは、嫁姑、似たりよったりの性格だったりするのかもしれないし。

色々な角度から考えられるけど、
ひとつだけ言えることは、おばさんが言うように、
お嫁さんだけが悪いってことは、まずないだろう。
ケンカ両成敗って言うしね。

人は身勝手だなぁ。
誰が悪いとかじゃなく、純粋にそういうもんなんだよなぁ。
主観がいけないんじゃないけど、主観は価値観のひとつであって、
絶対的正義じゃないんだよなぁ。
でも、自分が正しい、そう思いたいのが人なんだよなぁ。

そして、人ごとではなく、私もまさにそうなんだよなぁ。

こういうことがあって、
折々自分を振り返らせられる。

なんだか、身が引き締まる思いだった。
自分の想念をよく見張れる人でありたいと、
人の世に行き交う多くの言葉の奥にある真実を
客観的に察することを忘れない人でありたいと、
心から思う。


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