おひさまの日記
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2004年05月03日(月) アンナの体験 〜語りかける声〜

先にお風呂に入ってアンナを待ったけど、一向に来る気配がない。
お風呂場からアンナを呼んでみた。
少しすると彼女はパタパタ走ってきた。
そして、こう言った。

「今ね、男の人の声がしたよ。
 ソファーに座ってたら男の人の声が聞こえたんだ」

私はびっくりした。
で、その声が何て言ったのか聞いてみた。

「死ぬな、って言った」

げっ!

聞いてみると、死にたいわけでも、ブルーだったわけでもなく、
ただソファーでボケッとしていたら聞こえたのだそうだ。
命は大切だから頑張って生きようねって誰かが教えてくれたんだね、
って、私は言っておいた。

「赤ちゃんの頃は聞こえてたんだけど、
 途中で聞こえなくなっちゃったんだ。
 でも、今日からまた始まったんだよ」

え!?
そうなの!?
私はびっくらこいた。

「男の人だけじゃないんだ。
 女の人の声もするんだよ。
 大人も子供もいるよ。
 頑張ってね、とか、勇気出してね、って言うの。
 赤ちゃんの頃はね、
 可愛いね、とか、大きくなってね、って言われた」

声が聞こえると恐いか聞いてみると、

「ううん、嬉しい。
 よぉし、頑張るぞ、頑張って生きるぞ、って、
 そんな気持ちになるよ」

私は、アンナを守ってる天使さんか誰かかな、って言っておいた。
よかったね、守ってもらってるね、って。
そして、こう付け加えた。

「ママも聞こえるんだよ。
 でも、いつもじゃない、本当に困った時だけ。
 もし、いつも声が聞こえたら、
 その声に頼っちゃって自分で頑張らなくなっちゃうでしょ。
 だから、本当に声が必要な時だけ聞こえるんだよ。
 そして、応援してもらってるからこそ、
 毎日の普通の生活を自分で一生懸命に生きようね」

その後は、いつもの日常の会話に戻していった。

あまりに興味を持っているように振る舞ってしまったら、
私が喜ぶからと、そういうことばかり話したり、
そういうことばかり追いかけるようになってしまうからだ。
それは、いかん。

しかし、驚いた。

アンナの話が本当なのか、子供独特の作り話なのか、それは、わからない。
私も小さい頃、ありもしない不思議な話を作って親に聞かせたことがある。
親がどんな反応をするかが面白くて、わざとしたものだ。

ま、アンナの口から語られたことが、現実か創作か、どちらでもいい。
でも、そういうことを話したというアンナの事実を大切にしたい。
本音を言えば、アンナの話が、真実の体験であってほしいと願っている。
私自身、苦境に立たされ、どうにもならない時、何度かそんな声を聞き、
ヒントをもらったり、勇気をもらったり、
時に癒されたりした体験があるから、
アンナの話が、あながち嘘だとも思えない。

アンナが、自分を守る存在達のそんな声を、
本当に必要な時に聞けるような波動を持ち、
しっかりと地に足を付け、
現実世界と見えない世界の両方を、
ごく当たり前に大切に感じて育ってくれたら、
本当にいいなぁ、って思う。

本当はすべての子供がこんな体験してるんじゃないか!?
そんなことを、ふと思った。

実際、人間は全員サイキッカー。
これからの時代、以前よりそういうものが否定されなくなるだろう。
見えない世界と現実世界がよく深くつながり、
バランスよく私達の中で共存する時、
サイキックはごくごく当たり前のことなのだ。
太古の昔、宇宙と調和して生きていた人類がそうであったように。

驚きでありながら、
でも、とても自然なことだと思える、
そんな出来事だった。


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