鈴木めぐみの徒然マンガ日記
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2003年06月06日(金) 手塚治虫文化賞

今日は手塚治虫文化賞の授賞式&祝賀会。
なぜか今年は投票のメンバーに加えていただいていたおかげで、お招きに
あずかり、こんな機会はめったにない!と行って来ました。
会場は築地の朝日新聞本社。真新しい建物の雰囲気にすでに圧倒されつつ
受付をすませ入場。キョロキョロしているうちに、式が始まった!
前方には受賞者や審査員のそうそうたる顔ぶれが。
『黄色い本』の高野文子先生や『ヒカルの碁』の原作・ほったゆみ先生は
自画像のイメージそのままの方。小畑健先生は自画像のヒゲのイメージが
強かったんだけど、なんと今日はスキンヘッド!お三方ともスラッとスリム
なのも印象的でした。水木しげる先生のスピーチは「手塚や石ノ森は徹夜
自慢をしてたけど、僕は睡眠をたっぷりとって今でも健康そのもの」と
「健康講話」(自称)をされ、大うけでした。

続いて祝賀会。当然ながら知り合いもいないので、なんとなく落ち着かない
な〜と思いながらポツネンと立っていたら、米沢嘉博さんが近くに!
卒論に『戦後少女マンガ史』を資料として使わせていただいていたことも
ある、あの米沢さんだ!!ご挨拶をしてはみたものの、しどろもどろな自分
がなさけない……。
この会場では唯一お知り合いの藤本由香里さんが近くにみえたので、声を
かけたら、今回の審査員、マット・ソーンさんを紹介していただけた。
このHPをみてくださっているという言葉で舞い上がる私……(*^^*)。
萩尾先生の『トーマの心臓』に感銘を受けた、とおっしゃっていたマット
さんは、ジェントル&気さくな方。ひとりで心細かった私も、ようやく
居場所をみつけたような思いでした
さらに、萩尾先生や竹宮先生と面識がない、というと「じゃあ、紹介して
あげる!」と一言。まさか、直接お話出来るとは思ってもいなかったので、
へどもどしてしまったのが、我ながら情けなかった(こればっかり…(^^;)
んですが、マットさん、本当にありがとうございました〜!!
そうそう、「あすなひろし公式サイト」編集の同人誌・「あすなひろし
作品編集2」も譲っていただいたのでした。あすな先生というとリアル
タイムでは『青い空を白い雲がかけてった』だった私。今回いただいた
同人誌に掲載された作品は、65年に「なかよし」「週マ」で発表された
『白い霧の物語』『ビビディバビデ・ブー』『雪の花びら』ということで、
いずれも未読のもの。少女マンガ家としてのあすなひろし初体験、という
ことになるのだけど、線の緻密さ、絵の完成度の高さにびっくり。線の
なんと美しいこと!今までコミックスに収録されたことのない作品なんだ
そうだけど、こういう作品がコミックスにも収録されずに埋もれている
のか……と思うと(当時の雑誌を入手して読む、というのはほぼ不可能
だものね)、本当にもったいない!
ちなみに、↓こちらでこの同人誌の表紙がみられます。
http://www.asunahiroshi.net/

会場には鉄腕アトムの氷像も飾られていて、皆その前で記念写真を撮って
ました。私もカメラもって行けばよかったなぁとミーハーなことを考え
たりして。

ちなみに今回は『百鬼夜行抄』(今市子)が最終選考に残っていたものの、
いわゆる少女マンガからの受賞はなし。少女マンガ読みとしてはちょっと
さびしい。少女マンガ、頑張れ!!


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