2004年02月15日(日) |
着信アリとlife/art展と松田重仁展とJazztronikと鋼の錬金術師 |
映画「着信アリ」見てきました。
この手のホラー映画はできるだけ見に行くようにしてるのですが、「着信アリ」はちょーっと、ハズレの予感があったんですよね。
理由。評判を聞くと、たいてい第一に「柴崎コウが・・・」という台詞が来るから。これって、内容より「みんなの知ってるタレント」の印象が強いって事ですよね。それはTVのバラエティならいいけど、映画としてはハズレ。
評判自体も、時間を追うごとに小さくなってるし。いい映画は、だんだん評判が大きくなっていく物です。口コミで流れるから。 で、見に行った結論。 やっぱりテレビだ、これ。 1800円払う価値はないですね。私は安売りチケット屋で1200円だったからお化け屋敷代としてはいいんじゃない?と言う感じですが。
お化け屋敷的おもしろさはあります。「脅かし」のタイミングは問題ない。「演出がヘタ」とは言わない。普通にうまい方だと思う。 でもねー。テレビなら気にならない程度のシナリオの破綻や陳腐さが、劇場で見るには気になるのですねー。 第一に、主人公が何をしたいのかがよくわからない。「やれる事は全部やっておく」という考えは無いくせに、とにかく人のやる事には脊椎反射的に反応して大騒ぎ。 キャラクターや展開がステレオタイプの人間観に囚われている。
「虐待をするのは母親」という神話や、「男は強い」「女は怖い」「子供は怖い」という神話にそって物語は進む。 途中山場で、心霊現象で殺されてしまう主人公の友達というのがテレビ中継で生放送されてしまうというエピソードがあるのに、その結果が世間やその後の物語になんの影響も与えない。
これはひどい。死んでいくシーンとすがりつく主人公、というのが生中継されたのに、その後のパニックとか主人公の立場の変化とかそう言うのが一切なし!それがあれば、「映画的大風呂敷展開」になり得たのに。 ラスト近くの山場シーンが病院廃墟というのもなあ。陳腐だよ。 なんにしても、主題歌にあわせて山場に意味のない台詞&シーン入れるってのは、映画としてはダメダメなんじゃない? とまあ、さんざん悪口描きましたが、テレビで「柴崎コウ」を日常的に見てる人にはいいかもしれません。
私、テレビ見ないもんで。 テレビでやる程度ならいいのかも、とも考えましたが、しばらくたって「柴崎コウ」と「主題歌」の効果が薄れてしまったら、ちょっとダメだと思うし。(そこが映画としてはダメなところですな)
なにより、音響効果が良くないと「叫びや音で驚かす」というのができなくなるので、それではこの映画は全く面白くないでしょう。やっぱりダメか。
資生堂ギャラリーの「life/art」展見ました。
よかったですよー。資生堂ギャラリーはハズレがない。今回は落ち着いた作品群ですね。
私的には田中信行の『深度』が好き。漆の質感って深い感じ。 プラスマイナスギャラリーの『松田重仁』展。 流木作家なんですね。でもアトリエが町田なので不思議に思ったら、ダムに流れ着く流木だそうな。
木の持つ方向性と自分の方向性を、折り合いをつけて制作するというのがおもしろい。 CD。Jazztronikの新アルバム買ってきました。 いいです。かっこいい。前とあんまり変わらないですけどね(笑)
ツボ。 昨日のハガレン。 まともだよー! マリアさん(だよね?)が、今回はまとも! 要は、前回は演出が悪かったんですけどね! つまり、『何かを強く主張する』ときに、『怒って叫ぶ』演技しかさせられないのが問題なんですな。
ヘタ演出の特徴です、キャラクターがやたらと喚くのは。アニメ、実写に限らずね。 ただ、そうした方が理解しやすい、という人がいるので、一概に悪いとは決めつけられませんが。
でも、私はうるさいのは嫌い。 殺人描写も、今回はソフトだったなあ。もしかして規制が入ったという噂は本当だとか?それはつまらん。
コロコロとかデカレンジャーとかを書くのは明日に回します。
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