2005年04月10日(日) |
映画所感 仁義なき戦い |
ここ2〜3日で「仁義なき戦い」(完結編までの5本)を久々に観た。
前に見たのは10年以上も前だった。
当時見たときは、血の騒ぐアクション映画としてエキサイトして楽しんでいた。
広島弁の使い手になりてぇなとか、
観終わったあとは思わず肩で風きって歩いてしまいそうな。。。
現在この映画観たらどんな捉え方するんだろう、
なんて思いでレンタルしてみた。
5本観終わり、やっぱりこの映画はすげぇなと。
バイオレンスアクション映画としてはもの凄い作品だ。
昨今の映像に莫大な予算がかかっているような映画なんか
軽く凌駕してるよな。
今回改めて観て頭に思い浮かんだのは
Downsetというバンドの「Downset」というナンバーの一節。
この曲の和訳で
〜俺がメッセージを発しているのは、若者の死体が青空高く積まれてる街から〜
という一節。
それが頭の中でグルグル回転していた。
この仁義なき戦いでは各編において
一人の末端の若い組員をクローズアップし
その若者が惨めに死んでいくまでを描いている。
前回観た時はそんなシーンなど気にもとめなかったが
今回はそういったシーンに胸を痛めた。
そして若者の死体の山の上に成り立っている組織って
社会のいたるところにあるよなって思った。
軍隊、企業、役人等。。。
社会のシステム自体、若者をのびのびと成長させようというものを感じない。
若いというだけで特権なのに
その特権をうまく利用されて駒にされている事の方が多いと思う。
まったくもって仁義がない。。。
本当はこの映画、任侠映画というのは仮の姿であって
若者の成長どころか、駒にしている社会の構造を批判した映画なのかなと。。。
すげー深い映画だなって感じた。
今日のカーステ Helmet 「MD版 My Best」
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