低いかきねの向こう側

2002年03月10日(日) 親父から聞くコンピュータの変遷

今日は親父の昔の話を聞きました。

うちの親父は某大手電機メーカーの営業さんらしいんですが、
プログラミングをやってたこともあったみたいで、
そのときのお話。

今から20年以上は前のことですよ。

まだ若手のとき(笑)に
仕事でプリンターのプログラミングをやったらしいんですが、
その話のスケールがすごかったのさ。

「今考えなくていいことまで考えてた」
って聞いた話は、すごいよ。

今とは性能に雲泥の差があるから、
プリンタの印刷速度(能力)とデータ転送能力のバランスを
とらなきゃいけなかったらしい。

しかもプリンタに今ほどにメモリがないから
その分はHDDにライトしてかなきゃいけなくて、
そのライト時間とロード時間ともバランスとらなきゃいけないし。

「プリンタが1行印刷するのに何秒で、・・・」とか
そういうのをたくさん調べてまとめて調節してたんだって。

すごひ・・・

しかもそれで当時64KBだったとか。

64KBだよ!64KB!
単位が違うよ。キロだよ。

しかも、「メモリを126KB増設したい」といったら
社長に呼び出されて「大丈夫なのか」「採算は取れるのか」とか
いろいろ言われたそうな。

そりゃそうだよ。価格を聞いたら
その当時でメモリ126KBで120万くらいしたらしいですからねぇ。

考えられん・・・

ちょっと話はかわるけど、
今の新聞って、1面で大体20MBくらいのデータらしい。

で、親父がプリンタのプログラミングをやってた頃で
同じ新聞が1面で大体2MBくらいのデータらしい。
写真とかが入ってないし、カラーでもないし。

でも、当時はそれを64KBで処理しなきゃいけなかった。
原則的にはそういう場合データを36分割して、

データを送っては印刷し、
その分の印刷中に次のデータを送って印刷のスピードに間に合わせて、
また、その分の印刷中に次のデータを送って印刷のスピードに
間に合わせて・・・、とコンピュータとプリンタの間の関係が
あわただしいほどにバランスをとるのが大変だったとか。

2MBを処理するのに悪戦苦闘だなんて、
やっぱ今では想像しがたいですわなぁ。

そう聞くとやっぱ今のパソコンってすごいんやね、って
感心してしまいました。


しかし、こうやって親父と話するのも楽しいもんやね。


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