低いかきねの向こう側

2001年12月29日(土) す・ず・め

さて、今日は1匹のある野鳥さんのお話です。

これは、今日、塾の冬期講習を受講すべく、正午過ぎに家を出て、
自転車で駅まで向かう途中のお話です。(ホラーではないぞ。)

ゆく道の途中にちょっとした90度カーブの下り坂(4m道路)がありまして、
ふつうにバーっとかけてったのですが、その曲がった先に
とある野鳥さんがたがおりましてね。
わりと我が家の周辺ではお目にかかれるこの野鳥さんは、5匹くらいで
まとまっておられまして、私が通った時にバサバサって
電線やら瓦屋根やらに避難なされたのですが、若干1匹ほど
ボーっとしておられたのか、自転車の前輪のインコース側約10cmあたりに
さもなにもなかったかのようにしていたものがおりました。

このとき、唐沢孝一というナチュラリストの文章を思い出しました。

その文章の主要な部分ではないのですが、
この野鳥さんについて、「飛び立ち距離」は日本では長くて、
ヨーロッパでは人の手にちょこんと乗ってえさをたべるんだよ、
なんてことがかいてありました。

つまり、この野鳥さんは普通日本では、人や自転車が来ると、
普通はどこかへ飛んで行ってしまう習慣をもったやつらなんです。
でもなぜか、今日出会ったそいつは飛び立たなかったのです。
こんなやつに出会ったのは初めてです。

なんだかとっても微笑ましかったですね。
「こいつらにも個性っていうのはあるのかな」って。
見た目ではまったくわかりませんですけどね。

今日は気分がいいぞ!
ということで今日の日記はここまで!


ところで「この野鳥さん」ってなにかって?
それはタイトルをごらんあれ♪ちゃんとかいてありますよ。

※ちなみに「飛び立ち距離」について説明しておくと、
「人が鳥に静かに接近していったとき、ある距離を越えて近づくと
鳥は飛び立ってしまう。そのときの、人と飛び立った地点までの距離」
を示す言葉だそうです。ニュアンス的にわかった人も多いかとは思いますが。


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