アイのカタチ。 ―大好きな貴方へ―
過去 目次 未来 はじめに  管理人:圭
― 別れ話、詳細。 ―


私の彼氏である王子(あだ名)に、
「好きな人ができたかも」と告白されたのは、
1ヶ月ぶりのデートで、しかも七夕の日の夜。

おいこら、いったい何なのかと。
冗談も休み休み言いやがれ、王子さんよぅ。

「好きな人ができたかも」発言を受けて、
ともかく女の勘ってのはすごいなぁと自分自身感心した。
ここ1週間ほど、電話をしても口数がすくなかったし、
当日待ち合わせ場所で落ち合った時から様子がおかしかった。
まず、指輪をしていなかった。
まあたまにあることだし、私もよく忘れるのでこれだけで変だとは言い難い。
でも本当に久しぶりにスカートを履いていって、
「どうだ可愛いだろう、参ったか」と言ってみても曖昧に頷くだけ。
話しかけてもあまり返事がないし、何をしていても心ここにあらず状態。
間が持たないなんておかしすぎる。
人がいてもお構いなしのキス魔の王子が一回もキスしてこなかったのも、
エスカレーターで抱きしめなかったのも、そういうことかと。

そして更に衝撃の事実で、自分ってもしかしてすごいかも、と思った。
「この間の飲み会の時に、エッチもしちゃった。」
その日、なぜだか私はかなり淋しい思いをしていて、
それなのに「飲みすぎたから泊まって帰る」メールが来たせいで、
随分しょげてお風呂の中で泣いていた。
で、その晩にやっちゃったと言われたわけで。
長い間付き合ってきたらそういうこともあるんだなと、
脳みその隅っこでちらりと考えた。

好きになるのは気持ちの問題だから仕方ないにせよ、
彼女がいながらよその女(彼氏持ち)としちゃったって。
おいおい、勘弁してよ。
じゃあともかく、私はもう別れなきゃしかたないわけだな?
そういう覚悟も一瞬したのに、そのバカ王子は
「向こうのことは気になるしけど、圭のことは今も好きだし別れたくない」
と言うようなこと仰られた。

なんですと?
どっちが好きなのかはっきりせんかい、と問い詰めてみても、
いまいち煮え切らないご様子。

翌日、「王子」の名付け親Kちゃんのデートに乱入し、
「今許してもまたするかもしれない」
「相手が同じ職場の人なんだから、勝ち目は薄いし」
「それって二股かけさせてくださいって言われてるんだぞ」
「今までもしてたかもしれないんだから」
というようなことを二人から散々言われてきた。
どう考えてみてもそれは正しい。
最後の「今までにもあったかも」というのは、
本人の名誉のために否定しておくけれど、残りはできない。

Kちゃん達のデートからお暇した後、「別れる」と電話してみたものの。
このバカが好きで好きでたまらなくて、
別の女と寝たって言われてもそれで嫌いになれなくて、
ついでにその女に取られることが悔しくて、
最後の望みをかけて言ってしまった。

「年末までお互い好きでいたら、また一緒にいよう。」

そういう約束の下、王子と恋人関係はなくなった。
ただ今まで5年近く毎日電話とメールを欠かさず繰り返し、
嫌いになって別れたわけじゃないし、
いきなり電話もメールもしないとなるとなんだか変だから、
まずは数を減らしていこうということになったはずなのに。
昨日も今日も、電話がかかりメールが来て、
ああ、向こうも未練たらたらなんだなぁと実感。
向こうの女とも昨夜話をしてきたらしく、一応は清算できた模様。

でもそこは信頼回復のため、年末まで一人で頑張ってもらうことにした。
近くに一度は「好きなのかも?」と思った女がいるのに、
電話とメールで私を好きでいることができるか。
結構ギャンブルかもしれない。

こんなバカ王子のせいで、何故私が淋しい思いをせにゃならんのか。
納得がいかないけれどもそこはもう惚れた弱み。

別れたと言いながら単に距離を置いただけの、
仮シングルライフが始まった。。。

2006年07月10日(月)


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