七転八倒 〜彩音の日常&育児日記〜
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2018年07月05日(木) カウンセリング

かれこれ10年ほどだろうか、お世話になったカウンセリングの先生に、先日作ったプレゼントをお渡しし、
最後のカウンセリングをしてもらってきた。
終わって握手をしたとたん、涙があふれてきてしまった。
この先生がいてくれたから、話を聞いてくれたから、私は今まで自分をさらけ出して話すことができた。
この一か月の不安も正直に話してきた。最後の最後までこの先生にだけは、正直な私でいられた。

診察の先生からは、こんなことを言われた。
安心する存在は大切だけれど、カウンセリングの世界では安心だけではダメなのだと言う。
なんのためのカウンセリングなのか、その意味を考えると、数年経ったら先生を変えて行くことが重要なのだ、と。
だから今回は、私にとってのいい転機なのだと。

さすがにほとんど眠れずに出かけたので、待合室でもお昼を食べた後も、眠くてだるくてたまらなかった。
なかなか立ち上がれなかったけれど、帰途についた。

地元の本屋で「あした死んでもいい、これからの暮らし身辺整理」という本を見つけ、本を増やすのはやめようと思ったのに
買ってしまった。
ここに書かれていることは、自分自身でも十分わかっていること、でもなかなかできていないから、それを再確認するために
わざわざ買ってみた。
収納のしかたなど、長年のインテリア好きなためたくさん学んだ。今はそういう知識ではなく、家族を含めて自分がどう生きるかを
自分自身で再確認することが重要だと思ったからだ。

それと、診察の先生に言われたことをもうひとつ。
「いつも居場所がない、ここは私の居場所ではないと思ってきたでしょうけれど、ちゃんと居場所は自分で見つけてるのよ、
 あなたにはそういう力がある」

赤ちゃんの頃の私は、自分では行き先を選べなかった。けれど大人になって私は、たとえ逃げでも
自分で自分の居場所を選んでここにいるのか。

たまたま買った本の一文には、自分の決断したことは人のせいにしてはいけないと書いてあった。
この本を手にしたのも、さまざまな意味での身辺整理だったのかもしれない。

幸いと言ったら申し訳ないが、私にはもう介護する親もいない。旦那の方も同じ。だったらこれからの自分のこと、
息子のことを考えて、さまざまなことをわかりやすく整理していくことが、これからの生き方のひとつになるのではないか。

貯めに貯めたモノの数々の整理はたやすいことではない。自宅&実家の二軒分。でもいつかはやらないと
いつまで経っても片付くことはないのだから。

帰りにアトリエ部屋に寄って、少し整えてから横になった。ここは私の新しい居場所。
ひとりになりたい時、ぼーっとしたい時、どんな使い方をしてもかまわない場所。それを見つける一歩を踏み出したのも自分。
だから自分の力を信じてやろう。


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