七転八倒 〜彩音の日常&育児日記〜
DiaryINDEXpastwill


2012年10月09日(火) カフェの中、涙がこらえきれなかった。(T_T)

いつものウォーキングの後、買い物をして、一休みしようとカフェに入った時だった。
カウンター前でハニーラテを待っている間に、携帯が鳴った。
どことなく見覚えのある番号。あわてて出ると、息子の学校からだった。
(番号が2つあって、登録してあったのはもう1つの方の番号だったのだ)

息子は明日から合宿で、その前に健康診断があったのだけど、その際心雑音が聞こえたらしく、
念のため検査を受けに行くように言われた。
特に明日からの合宿には支障がないようで、検査の方も急ぎではないけれど、受けに行って、
結果を学校に報告してくださいとのこと。

私は頭を殴られたようなショックを受け、携帯で話すのがやっとな状態だった。
目の前のハニーラテなんて、もう飲む気すら失せてしまった。
崩れそうになる自分の精神を保って、少しでも気を許したらこぼれてしまいそうになる涙を、
どうにかこらえていた。

どうしても振り返ってしまう。産まれた時のこと、熱性ケイレンで意識を失っていたこと。
最近は倒れたりしたし、頭がくらくらする、とも言っていた。
もしも・・・などという想像が頭を巡り、ついに左目から涙が溢れ出した。
それでもなんでもない顔をしながら、座って耐えていた。そして次第に右目にも涙がにじんで、
こぼれそうになった。

カフェで30分、自分を立て直し、前向きなことだけ考えるようにして、バスに乗り込む。
途中のバス停から、息子の中学時代の同じクラスの子が乗ってきた。
人懐っこく話しかけるその子と、私は楽しく会話した。
「たーぼーのおかーさんね、あたしンちの母のマネちょっとできるんだよ?」と言ったら、
「え、やってやって」と言われ、バスの中で小さな声でやってみた。
「・・・・・・・・・」という答えに、「ほんのちょっと似てるでしょ?(苦笑)」と言っておいた。

その子とバスの中で会話できてよかった。私自身がものすごく救われた。やはり純粋でひねくれてなくて、
今の私は、健常の子よりいろいろなしょうがいを抱えてる子の方が、心が救われるのだ。
それは息子が産まれてきてくれたことの賜物以外のなにものでもない。

駅前でその子と「じゃぁね」と別れた。

でも家路を急いで、ドアを閉めたとたん、涙が零れ落ち、トイレの中でわぁわぁ泣いた。
あと10分のうちに泣ききるんだ、息子が帰ってくるんだから、そう思ってみても、涙は止まらなかった。

案の定、その真っ只中で息子は帰宅してしまった・・・。

息子は健康診断で自分が引っかかったことにちゃんと気づいていて、私の涙もそのせいだと察することができてしまう。
私は気丈に振舞える大人じゃない。息子に限りなく近い子どもなのだ。親としての威厳なんて何もない。
でもそうやって自分を息子の前で出してきたから、息子はものすごく人の気持ちを察することができる子になった。

息子が合宿中、お医者さんに訊いて、検査の予約をしてこようと思う。
とにかく目の前のことを受け止めること、進んでいくこと、今日を楽しく生きること、今の私にはこれしかできない。
父の介護施設入所の話もあるし、自分が弱くなっている時間はあまりないから。

つらい時、自問自答するために、私はよく携帯にメモを残す。

「(息子の心雑音云々は私にとって)試練なのかもしれん」

こんな時にもダジャレか?!(-_-;)


彩音 |HomePage

My追加