七転八倒 〜彩音の日常&育児日記〜
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2011年12月21日(水) つつみかくさずすべてをうちあけます

過去にもいろいろなことを書きましたこの日記ですが、本日の日記は、本当に育児日記とはまったく関係ございません。
どうかお許しください。また長文になると思われますので、ご興味のある方だけどうぞお読みくださいますよう、
よろしくお願い申し上げます。



ほぼ2ヶ月前、息子が「見たい」と言って何気なく見始めたドラマ「謎解きはディナーのあとで」。
失礼ながら、原作も存知上げず、櫻井様が出るドラマという以外は、特に何の興味も期待もしておりませんでした。

が、ドラマが始まって、やっと私は気づきました。このドラマの舞台が、私の住むこの地であるということを。

あの頃私は、インコのピーちゃんを亡くし、泣いてばかりの日々を送っておりました。
が、このドラマはピーちゃんが亡くなった3日後から始まったのです。
ピーちゃんが亡くなった翌日から始めたウォーキングにも、何かの導きがあったのかもしれません。
泣いてばかりだった私が、初めてテンションを上げて見入り、笑ったドラマでございました。

私がこのドラマにどんどん惹かれて行った理由がおわかりいただけたでしょうか?
影山様のお姿(メガネは必須アイテム!!)と立ち振る舞い、お言葉づかいが、私のストレートど真ん中だったのも
さることながら、我が市が舞台になっているということが、この地に越して13年の市民として、
なによりうれしかったのです。

1話を見ながら、もしや?と思っているうちに、見慣れた景色の中に、風祭警部が車を走らせ、
麗子お嬢様が石を蹴り(石が当たったあの壁はセットでございます)、影山様がリムジンから降り立ちました。
国立の管轄は立川警察署。残念ながら国立警察署は存在いたしません。
まさしくあそこは、息子や私の様々な手続きで足しげく向かう市役所。
影山様の背後には、聞きなれた踏み切りの音、乗りなれた電車が・・・。
しかもここは、「特上カバチ!!」の際、櫻井様がロケをなさった場所でした。
残念ながら、私はそのシーンを見ておりませんでしたが、当時息子が教えてくれたのを覚えております。

この地は、ドラマ、映画、CM、テレビ番組ロケなど、かなりロケが多い地でございます。
私も何度かお見かけしました。なんか撮ってるなぁと思いながら通り過ぎ、後から聞いたら、
中居くんだった、なんてこともございました。一昨日もウォーキングの折、ロケに出くわしました。
思わず「フジテレビさんじゃないですよね?」と、スタッフ様におたずねしてしまいました。
すると「いえ、違います、深夜枠の小さなドラマですよ」とのお答えが。

息子と私がウォーキングの際立ち寄るカフェは、麗子お嬢様たちが事情聴取を行い、影山様がひっそりと見守りながら
ティータイムを楽しんでいらっしゃった場所。
こちらは、おともだちとのランチにも利用させていただきましたし、息子もお気に入りのお店の一つであり、
いつ見ても混んでいる素敵なカフェ・ジラフでございます。

ロケがあったのは1話と、9話、そして10話。5話の中の写真に、国立の昔の写真が使用されたと思われるシーンが。(これは息子が見つけました)
市内のお屋敷なども、ロケに使われることもあるようですが、今回はなかったような?

しかし市民であるにもかかわらず、一度もロケには遭遇できておりませんでした。
「一度でいいです、影山様に逢わせてください」と神社でお参りしたこともございます。

10月15日、心療内科に向かう際、朝一でノエルことアントルメ国立様にてティータイム用のお菓子と、
カウンセリングの先生方に差し入れをと、お菓子を購入し、帰りはいつもならば大学通りを歩いて帰りますところを、
「謎ディ」リピート放送に間に合うようにと、別の通りの短距離コースを歩いて帰ったのです。
この日はピーちゃんの月命日であり、途中、ピーちゃんへのお花を買い、帰途につきました。

そしてリピート放送を楽しみ、夕飯のしたくをし、旦那が帰宅しPCを開き・・・
見つけたのです、「あのドラマのロケやってるらしいぞ?」という情報を。
決断には1分とかからなかったと思います。
「ガセネタでもなんでもいい!!今行かなければ絶対後悔する!!車出して!!」と旦那に頼み、
息子にも厚着をさせ、家を出ました。
家の裏から大学通りまでまっすぐな一本道。いつもの何倍もの長さに感じました。
途中に、ピーちゃんがお世話になった動物病院もあり、「ピーちゃん、力を貸して!!影山!!どうかそこにいて!!行かないで!!」と、
車の中で思わず口にしていました。

大学通り手前で、ものすごい光景を目にしました。どこから聞きつけたのか市民がたくさん。
そうです、情報はガセでもなんでもなく、まさしくロケの準備が進んでいました。

あとからノエルのご近所にお住まいのお坊ちゃま(息子の保育園時代からの同級生)に聞いたところ、
夕方4時くらいには用意なさってたとか。
あの日別の道を通って帰宅したことが、ちょっと悔やまれました。たぶん大学通りを通っていたら、
こういうことだけにはカンがいい私は、ロケがあるということにきっと気づいていたでしょう。

私と息子はすぐ車から降り、通りの反対側に渡りました。クレーンカメラの下をくぐり、しばし近くで眺めていると、
スタッフ様に止められましたが。
朝一で寄ったあのお店は、華やかに飾られていました。イルミネーションがそれはきれいで、
思わず涙が出てしまいました。息子は感動のあまり、からだが震えていました。

スタッフ様や警備の方々により、見物の市民はカメラに映りこまないように、
遠ざけられましたが、私はあの場にいられただけで幸せでした。
大好きなドラマの撮影の妨げになることだけは絶対に嫌でしたので、素直に警備の方々に従いました。
通りをはさんだ反対側でも、身長180センチ、視力もいい息子には、遠くても影山サンタ様のお姿や
お顔やメガネまでよく見えたそうです。
対してaikoと同じくらいの背の私には、背伸びしても影山サンタ様のお帽子が見えるだけ。
それでもよかった。「いいよ、たーぼーはしっかり見てて」と言い、私はイチョウの木の陰から、
影山様を見守り中状態でございました。

昼間は暖かかったのに、さすがに午後7時過ぎともなると冷えてまいります。
場所を移動し、反対側(影山様側)に渡ると、時折「本番行きます!」「スタート!!」「カット!!」の声を
聴くことができました。
そして背の低い私にも、人垣の隙間から、影山サンタ様の後ろ姿が見えたのです。
「影山・・・頑張って!!」と心の中で祈っていた私。

ドラマロケにはたいへんな時間を要することを、エキストラを経験させてもらったことのある私は、
一応知っております。朝から深夜まで。この撮影もたぶん深夜までかかるのだろうということも、
察しがつきました。
現場にとどまることほぼ2時間半。息子は翌日学校もありますので、風邪を引いても困ると、何度も後ろ髪を引かれつつも、
帰ることを決心しました。

私と息子は、本番ではない時に、お邪魔にならないよう足早に、ノエルの前(車道側)を通り、少し離れたところで、
もう一度だけ眺めておりました。
すると・・・待ち時間中だったらしい影山サンタ様がからだの向きを変えた時、メガネが、
ライトに当たって光ったのです。
そして、向かい合わせるように影山サンタ様がこちらを向いて立ってらっしゃいました。
距離にして200メートルくらい離れていたでしょうか。
でも背の低いこの私にも、自分の真正面に立つ影山サンタ様の全身が見えたのです。
思わず涙があふれ、胸の前で両手をにぎりしめておりました。

「ありがとう、影山サンタ、ものすごく素敵なプレゼントだよ」と小さくつぶやいて、その場を後にしました。
いつも歩いているので、久しぶりに乗るバス。正直、バスなんかずっと来なくていい、とさえ思いました。
バスに乗っても、最後部から遠ざかるイルミ輝く現場を、ずっと見つめておりました。
まだずっといたかった、少しでも長くいたかった、影山様から離れたくなかった、それが本音でございます。

魂が抜けたような状態でバスを降り、冷えたからだを温めるべく、コンビニでホットドリンクを買い、
ついでに本屋さんに寄りました。
当然のごとく、たくさん積み上げられた「謎解きはディナーのあとで」。
帯には麗子お嬢様と影山様。まだ持っていなかった私は、迷うことなく2巻とも買いました。

家に着き、最終回と思われるタイトルのページを開いてみると・・・まさに、今ロケ中のページが目に飛び込んできました。
あぁ、あれはドラマのラストシーンだったんだ、と、すぐさまわかりました。
あのロケを見ただけで、あぁ、幸せな結末が待っているんだとわかり、私も幸せな気持ちになりました。
生涯忘れることはないでしょう。aikoの「カブトムシ」の通りです。

この地に越してきた頃、なんでここに来てしまったんだろう?と苦しみました。
23区内にある実家からは、渋谷だろうが自由ヶ丘だろうが、20分もあれば着いてしまうような環境でした。
なのに、ここからは少なくとも1時間はかかります。まだ立川も開けていない頃でした。
著名人も多く住んでいるというのに、一度もお会いしたこともありません。
(近所の俳優さんにはちょくちょくお会いしますが(^_^;))
でも、今は思います。ここに来た意味がわかる気がします。
大げさかもしれませんが、すべてはここにつながっていたのではないか、と。

翌日、いつものようにウォーキングをしながらノエルことアントルメ様の前を通りました。
昨夜のことがまるで夢のよう。そこにはふだんの風景が広がっていました。
ドラマってすごいな、夢を見せられるんだな、素敵な仕事だな、と思いました。

ほぼ毎日、私は影山コースを歩いています。私が名づけただけですが、影山様がいた足跡をたどるように歩いているのです。
国立署の前を通り、神社(谷保天満宮でございます。残念ながら国立神社は存在いたしません)に寄り、
家族の健康と息子の将来と、ピーちゃんの幸せと、櫻井様のご活躍と、影山様がいつかまた戻ってきてくださいますように、と
ほぼ毎日お参りしています。
それから大学通りに向かい、ノエルの前を通り、カフェの前を通り、国立駅まで。

私がこの2ヶ月で得たもの、それはウォーキングの楽しさと、からだの軽さと、
そして何より・・・櫻井様の魅力、でした。櫻井様の影山様、とても素敵でした。
どうかまた国立にお立ち寄りくださいませ。

ちなみに・・・我が家のクリスマスケーキは、ノエルことアントルメ様のケーキです。
予約してありますので、取りに伺います。その際は影山サンタ様、ぜひその手でお渡しくださいね。
もちろん夢の中でかまいません。それだけでありがたき幸せでございます。


長々と読んでくださり、どうもありがとうございました。m(_ _)m


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