七転八倒 〜彩音の日常&育児日記〜
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2011年04月12日(火) 時々傷が痛む

この間切って縫った指が痛むとか、昔の突き指とか、そんなのじゃなくて。
小さい頃、あるいは、記憶がないはずの赤ちゃんの時、実の母の手元から離れた時から
ずっとずっとこころのどこかで痛んできた傷なのかもしれない。

今日も幾度となく揺れた。そしてまたとてつもなく怖くなり、発作のように泣いた。
もういい加減にやめてください、カンベンしてください、と揺れる大地に向かって叫んだ。

息子の名を呼んだ。早く帰ってきてほしかった。私のすぐそばにいてほしかった。
実の母、兄、妹、会いたい・・・と声をしぼり出すように泣いた。

発作がおさまるまで約1時間かかり、息苦しくて痛む胸をおさえて、どうにか買い物に出た。
そしていつものように息子に「お帰り」を言い、いつものようにごはんのしたくをした。
本当は心身ともに限界を超えているのだが・・・。

日本に限らず、この世界には、もっと苦しい状況で生きてる人がいるのだから。
もうちょっと頑張ろう。自分を励ますつもりで言わせてもらう。私はそんなに弱くない。
他人に厳しいのと同時に、自分にも厳しい。負けるもんか。弱っちょろい自分に。

ここに書かなかった昨日のこと。突然強い雨が降って、傘を持っていた息子は、
うちのマンションの住人の方を、その方の住む棟まで、傘に入れてあげて送ってあげたのだった。
そのことを今日、先生が連絡帳でほめてくださっていた。
えらかったね、やさしかったね、そう思いながら読んで、ぼろぼろ涙をこぼした。

こんな天災があって、息子の行く先もよけい心配になるのだけれど、人に優しくできることは、
何より大切なことだ。親バカで申し訳ないが、息子のことを誇りに思う。


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