七転八倒 〜彩音の日常&育児日記〜
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2006年12月30日(土) 苦しくなった

掃除すらちゃんとできない最近の私。
せめてものふだんの掃除をしようと、掃除機をかけたら、旦那がソファの裏が汚いと掃除機をかけ直していた。

先日行ったお友達の家がきれいすぎて、家をきれいに保つことができない自分が嫌になった。
私も独身の頃は、お友達と同じように、大好きな家具に囲まれた部屋で生活してたのになと思った。

結婚して得たものより、なくしたものの方が多い。結婚して得たものは、たぶん息子だけだ。
それはかけがえのない血縁で、血のつながりのない家では得られないものだった。

まだ息子が産まれる前、旦那も実家に同居してた頃、「どうしてこの家はこんなに上手くいかないんだろう?」と
母にグチった時、「だって血のつながってる人がひとりもいないんだもの、上手くいくわけがない」と言われて、
ショックだった。そうだ、私も血がつながってないからな、と心の中で泣いた。いまだにその言葉は消えない。
だから、息子という血縁は、私にとって大きなものなのだ。かけがえのない息子。
血のつながりなんて関係ないという人は、血のつながりがないということを経験してないから言えるのだ。

旦那と息子は今出かけている。どこに行くのかすら言わずに行った。二人が出かけて初めて、
やっと涙が出た。泣くことで気持ちを逃している。いろんなことを思い返して泣いた。
いまさら思い返してもどうにもならないようなことまで思い出して、泣いた。

就職活動中、どこの企業にも採用されず、9社目に受けたこじんまりしたオフィス(本社)で社長と直接面接して、
私の実家の近所に社長の実家があるなど、とてもアットホームな会話をし、ほぼそのまんま採用という感じになっていた。
にも関わらず、私は10社目に受けた大企業の方を取った。
あの時、あのオフィスに勤めていたら、たぶんもっと静かなOL時代を送れていただろう。
アットホームだったから、想像するに社長から縁談の話とか来て、迷うことなく結婚して静かに生活していただろう。
旦那と出会うこともなかった。

人は分かれ道に来た時、どれを選択するかで人生は大きく変わる。決して戻ることはできない。

今は、息子が自分の支えになっている。CM風に言えば、「息子との時間、プライスレス」。
自分が選択した道を悔やまないようにしよう。頭ではわかってる。
でも二人が出かけている間、少しだけ泣かせてほしい。泣いて流せるなら、涙とともに苦しい思いも流してしまえ。


追記。

言うことをきかない息子に、ゴミを捨ててと言ったらホントに捨てるだけでゴミ袋もセットしない旦那。
仕事ができないヤツと旦那は他の人をバカにするが、私から言わせれば、旦那だって仕事ができないヤツだ。
言われたこと以上のことはできない。いや、しない。旦那が仕事できないとバカにする人とおんなじだろう、きっと。

結婚式の時、明らかに泣いて赤い目だった父親の姿を思い出した。さっきなぜか突然。
もう先の人生なんかどうでもよくて、幸せになる自信も皆無だった私。そんな結婚をしてしまってごめんね。
でも、どんなに言うことをきかない息子でも、息子には感謝してるよ。


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