七転八倒 〜彩音の日常&育児日記〜
DiaryINDEX|past|will
2006年06月26日(月) |
こういう時、なんて説明したらいいんだろう? |
学童からの帰りのバスを待っていた時のこと。 先日ここに書いたように、このバス停付近には障害者の施設がいくつかあり、そういう方々とバス停でも時々、 一緒になることがある。 今日もそうだった。
息子がその方を見て怪訝な顔をした後、よそを向きながらこそっと私に言った。 「あのひと、たーぼーのことじろじろみるんだよ?」 私もあえて息子をそちらに向けないようにしていたのだけど。 そのうちに、その方は携帯で写真を撮り出した。息子にカメラを向けて。 「どうしてとるの?そういうのいやなんだけど。どーして?!」 息子は怒っていた。
バスの中でも、「たーぼーのことしらないのに、どうしてとるの?!」と繰り返し言っていた。 私は返答に困った。 「どうしてかなぁ。なんて言ったらいいんだろ。この前も言ったでしょ?いろんな人がいるんだって」 「でも、たーぼー、しゃしんとられるのきらいなの!!どうして?!」 私は結局上手く説明できなかった。
その方が、どうして息子を撮ろうと思ったのか、私にもわからない。 が、たぶん先日の方といい、息子に同じ匂いを感じるんだと思う。 障害という共通点を見出すカンのようなもの?たぶんあの方々は、息子に親近感を持つのだろう。 だから追いかけてきたり、写真を撮りたくなったりするのではないだろうか。
ただ、あの方々に障害があるということを、息子に伝えることがどうしてもできなかった。 息子にだって発達の障害があるけど、自分ではなかなか気づけない。 もちろん普通学級時代は、それを痛感することばかりで、悔しくて逃げ出したりしたのだろうが、 特学に入ってからは、それを痛感することもなくなった代わりに、特学内で他の子との違いを感じるようになった。
健常児のお母さん方は、お子さんに特学の子供たちのことを、どう説明しているんだろう? まぁ健常児ならば、ちょっと説明すれば汲み取れるというか、飲み込みも早いのだろうけど。 でも誰でもそうなんだよね、自分とちょっと違うとヘンだとか思うのは、私たち大人にもよくあることだ。
「みんなちがってみんないい」みたいに、息子も理解できるようになるといいなぁ・・・。 これは鬱を患う私自身にも言える。
|