七転八倒 〜彩音の日常&育児日記〜
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2006年02月21日(火) 寝るまで話し続ける息子

学校や学童から帰宅する夕方はちょっと眠くなるけれど、その後は絶え間なく話し続ける息子。
あまりにひとりで話し続ける息子に、「ちょっとスイッチ切っておこうよ?」と言ったら、
「スイッチきるとかいわないで!!いやだったよ!!」と言葉を返した。
「冗談だよー」と母はあわてて言ったけれど、相当嫌だったらしい。
息子は、嫌なことはちゃんと嫌って言うもんなー。私は子供の頃、誰にも嫌って言えなかった。
子供の中では打ち解けなくて、でも、大人の前ではおしゃべりだった私。息子のおしゃべりな気持ちは
自分がいちばんよくわかる。わかってる、どこか淋しいんだよね、兄弟いないのって。
大人を独り占めできるのもわかってるから、心を許せると思えた人には甘えて、おしゃべりにもなるんだよね。
息子は私によく似ている。

いつも届く通販雑誌の、ちょっとした言葉にうるっと涙がにじんだ。
心温まる文章の中に見つけた、「生まれてすぐに『知的障害』と言われた時はショックでした」という言葉。
でもその方のお子さんは、ママにも思いやりのあるとっても心優しいお子さんだということ、
お子さんから教えられた幸せがたくさんあふれているということが、その文章から読み取れて、
涙が止まらなくなった。

息子が寝て静かになった。
にぎやかに話す息子も、私にたくさんの幸せをもたらしてくれているのだと思った。
同時に、その通販雑誌のマタニティウェアを見て、自分の妊娠中を振り返り、オシャレなんて
まるで無関係だったなと思い出し、また涙があふれた。
吐いてばかりの毎日。食べることもままならなかった。どうしてこんなにつらいんだろう?
プレママ雑誌を読んでは落ち込んで・・・赤ちゃんグッズを用意するのに、心が沈んで・・・。
育児を楽しいと思って過ごしてこなかった。

息子が成長するにつれて、悩みは形を変えていく。楽しいことばかりじゃない。
特に心が沈みがちな病を抱えているので、楽しいとなかなか思えない。
が、こうして息子が明るく話してくれて、にぎやかな会話が続く限り、私の中に幸せのかけらが
必ず存在し続けると思う。

最近、おともだちと2回ほど、私の好きな雑貨屋さんに出かけた。
あれほどインテリアや雑貨から興味が薄れていたのに、雑貨屋さんめぐりが大好きだった頃の自分の感覚が、
自然によみがえってきた。
旦那から見れば、ただのムダ使い。モノが増えるだけ。確かにそうなのだろう。
でも、買わなくてもただそういうモノを見ているだけで、心の中に幸せな気持ちが生まれる。
その想いが大好きで、私はあちこち出かけていたのだろう、きっと。
そして、ひとりで出かけていたあの頃と違うのは、おともだちと一緒だということ。
私にとっては、そのおともだちに出逢えたことがものすごく大きい。いつもありがとう。<(_ _)>

先日泣いた時も、おともだちに言っていた。
自分を支えてくれている人が、一人一人大きな支えだから、絶対に失いたくない、と。
たぶん、自分を産んでくれた母や兄妹と離れたという喪失感が大きすぎたから、そう思うのだろう。
ファン友達と自分から縁を切ったことも、本当は大きかったのだと思う。
ひとりになりたがるクセに、本当は淋しがり屋だから。

話し好きな息子は、本当に私の血を受け継いでいるんだなと、しみじみ思った。

明日はまた別のおともだちと会うことになっている。
やっぱり私の病は、心を許せる人がそばにいてくれるだけで少しずつよくなっていくのだろうな、きっと。

私を支えてくれてるみんなへ。いつもありがとう!!<(_ _)>


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