夏目久美の生きてりゃ上等!



夏目久美の生きてりゃ上等!


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●KUMI NATUME●
2002年02月23日(土)    とある、ほんとにあった、物語。


 この、地球上の。ある国。

 オリエンタルな、小さな国。

 そこは、国王制度で。王が治める国。

 だけど。国王は、代々の戒めに縛られていました。
 辛くても。だけど、彼は国王だから…。代々の戒めを受け入れました。

 そして。彼には、可愛い女の子の孫が、生まれました。

 とても、可愛いので。
 彼は、ただの『お爺ちゃん』になっていました。
 だけど、国王であることには、変わりはなく。
 その『孫』も。その一族にあり。戒めは、そうやって、代々受け継がれていって…。

 
 ある時。国の行事で。大きな河のほとりを、通りかかりました。
 流れは速く。
 深く。
 大河で。

 そして。事故は起こってしまいました。
 
 まだ小さい孫娘が。
 河に落ちました。
 流されました。

 --ダレカ、助けてくれ!!--

王様は、我が身に変えても、彼女を守りたかった。
 だけど、彼は、王だから。
 それは、出来ず。
 立ち尽くしました…。

 国民も。
 護衛の兵士も。
 助けることが、出来ません。

 何故?

 それは。

 この国の決まりが。歴史が。

 ---王族の体に触れる者は、死刑。---ダッタカラ。

 若い、兵士が居ました。

 彼は、河に飛びこみました。

 泳ぎにたけた彼は、幼い皇女を、救いました。助けました。

 
 ----そして、彼は、処刑されました。----




 史実は、小説より……。
 あまりに、惨くて。
 悲惨で。

 兵士にも、家族が。

 王とは?

 だけど。歴代の王たちも。それを受け継いで…。

 だが、…王とは!!??




 日本から来た。まだ若い客人が居ました。

 彼は、 特殊な立場の、人間でした。
 民間人では、あったものの。日本に。多くの、背負う人々が。待っていて。
 多くの人を、背負う。人でした。


 だけど。

 人が。人間らしく。…生きることの出来ない法とは。
 何なのか。

 彼の、敵は、ただ、それだけでした。

 彼は、柱。倒れてはならぬ者。多くの…。

 だけど。

「私に、何かあったら。あとは、頼むよ。」
 側近の者は。何を言っているのか。解りませんでした。


 国王との、初対面です。
「はじめまして!日本から、参りました。」




---------------------- あっ!!!



そこに居る、全ての人が。息を飲呑みました。


 彼は、国王の手を。
 両手で、しっかりと。
 握って。
 そこに、居ました。

 兵士が。
 動こうとして。
 けれど。


 年老いた国王は。

 泣いていました。

 東の若者の。その手を。しっかりと。握りしめて。

 泣いていました。


 兵士も。泣いていました。

 歳若い、同胞が。命を投げ出してまで。守った代償は。
 守られた側にも、大きな傷となり。
 守った側には。
 それこそ…。



 そして。
 国法が。変わりました。
---------王族も、人間です。---------
 それによって、様々な嵐も、来るでしょう。
 けれど…。



 東の若者は。日本だけでなく。
 東から来た、若者は。
 ぜんぶの、『人間』を。背負っていました。

 自由もなく。
 死ぬまで。休まず。
 体は、老いていく。
 様々な誤解や偏見や裏切りも、受け止めて。

 けれど。

 それでも。若者よ。
 地から、沸きい出よ。

 若者よ。
 生き続ける限り。私は戦うから。
 『戦争が起こる原因の心の全ての悪』と。戦うから。

 守るから。
 だから。
 ダレカ。
 『人間を守る者』に。
 続いてくれ。
 
 若者よ。




 日本のマスコミは。
 こういう日本人が居る事実すら。
 伝えられは、しない。
 これは、嘘だと。
 多分言い張る。

 だけど。事実、居る。

 いいことも。悪いことも。

 どんなに立派な嘘で塗りかためても。
 『真実』は、たったひとつしか、ないのが事実だから。

 何が、真実か。
 見極める心が、あたしはほしいです。


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