新婚さんか私は
腰が痛い
月曜から腰が痛いのだ
新婚さんか私は
特に私は全身の血の巡りが悪く
冷え性に肩こり偏頭痛
男でも育児休暇が取れるのなら
本気で私に
生理休暇は適用されないのか
一度申請したくなるくらいで
やはり出血しないと
生理とみなされないのか
そもそも
生理的に嫌
あの人は生理的に合わない
なんて人を非難する台詞の
語源はいったい何なのだろう
出血させてやりたいくらい嫌
たらあってまとわりつく感じが嫌
シーツを汚してやりたいくらい嫌
頭痛腹痛くらい嫌
ともかく
それほど生理と血は
切っても切れない関係にあり
生理と聞いて
思い出す映画が２本ある
一本目は「桃尻娘」
まだ若い菊地桃子の
それより若い妹役の女の子が
白いオーバーオールのお尻に
血が滲んで医者に行くという話だったか
透き通るような白に
生々しい血の赤に
まだまだ幼かった私は
その現実に恐怖さえ覚え
何よりも
その泣くじゃくる妹に
姉として冷静に生理を教え
菊地桃子でさえも
出血するんだと
否。
しているんだと
ちんこが熱くなったものであり
もう１本は「キャリー」だろうか
重厚な映像を撮らせれば誰も右に出るもののない
巨匠ブライアン・デ・パルマの出世作である
冒頭
冴えない主人公
いじめられッ子キャリーのシャワーシーンで
シャワーの湯とともに
鮮血がキャリーの肢体を
ツーっと流れ落ちて
排水溝に流れて行く
もとより
女性の生理状態など
見たことのなかった私は
生理の存在は認識していても
ナプキンにしろ
パンティにしろ
血が滲む程度だと妄想しており
まさか滝のようにツーっと
流れ落ちることに
ヰタセクスアリス
それゆえ
生理中の性行為と言うものは
その匂いも加味されて
なんだか野生に戻った感が強くて
興奮するものだが
そんなことよりも
腰が痛いのだ
まあそういった生理痛に酷似する
私の諸症状の対応は
勿論人類の叡智を結晶した
薬物投与がメインとなるのだが
この２１世紀
たまに深夜でやる
日活ロマンポルノや
一昔前のＡＶに興奮するように
温故知新
意外と古来からある療法も
これ嫌いではないわけで
とりわけ
お灸
これが効くのだ
コレが効くので
今ではお気に入りメーカーの
お気に入りお灸を常備しているのだけれど
今日に限って
何処の薬局を回っても見つからず
泣く泣く
温灸パッチなるものに
チャレンジしてみたのだけれど
これなかなか
お灸に勝るとも劣らず
なかなかいー塩梅
ここで私の座右の銘
「気持ち良いは全身に通ずるチャレンジャーである」
コレを私は今まで実践してきたわけで
気持ち良いもの
例えばアンメルツヨコヨコ
例えばエアーサロンパス
例えばフィニッシュコーワ
例えばアブトロニック
身体が気持ち良いなら
ちんこにも
気持ち良いに違いない
ちんこも身体の一部なのだ
気持ち良いに違いないのだが
これ
ちんこに振りかけてみると
夜独りもんどりうって
悶絶
刺激が強過ぎてちんこは痛すぎるわけで
それでもチャレンジャーな私は
温灸パッチを目の前に
ちんこに貼ってみたいという
欲望を
誰か止めてください
私のちんこは
もう止まらない
もう私には
こうするしかないのだ
１３階の屋上から
ちんこに温灸パッチを貼ってみること
私にはもう
こうするしかないのだ
私にはもう
こうするしかないのだ
これもきっと
誰かの仕業に違いない
けれど私はもう
パンツを脱いでるのだがね。
君が読んでくれてる頃
私はもう
イッちゃってるのかもね。