も*う*は*う*け*い*じゃ*な*い*か*ら♪
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2002年01月22日(火) ゆうべひとりの男が死んだ。

ゆうべ
ひとりの
男が
死んだ。

男の名は

「遠藤誠」

肺がん。享年71歳。

まあ70年も生きれば
病気とはいえ
大往生である。
と私は思う。

帝銀事件の平沢貞通
連続射殺事件の死刑囚・永山則夫
などの弁護人を務め
国家権力と闘い
数々の国家権力の冤罪を告発しつづけた
オウムの麻原の弁護依頼を断ったことでも
有名な
豪傑漢である。
ちなみに
私が愛してやまない
顔にヒビの入った小さなカリスマの
「のほほん」という言葉に
「行雲流水」
と漢字をあてられたのも
誰であろう
この遠藤誠なのである。
彼の著書
「帝銀事件の全貌と平沢貞通」は
え?
そんなことまで書いていいの?
ってくらい
いかに
日本という国が
いいかげんででたらめな
でっちあげ国家であるかが
理解できる一冊である。
事件を知らない人も
遠藤誠を知らない人も
生きにくい世の中に
生きあぐねている人も
是非読んでもらいたい一冊である。

しかし
遠藤さん。
日本は未だ変わりません。
変わらないんです。
変わる気配すらないのです。
おかげで少女達が犠牲になってます。

ゆうべ
ひとつの
マウスが
死んだ。

君と出会ったのはいつだったろう
君はたしか990円の特売ラックに入っていたっけ。
あのころは金がなくてねえ
やれ光学マウスだの
やれコードレスマウスだの
買う余裕がなくて
パソコンにつなげりゃ
なんでもいいやって状況だったからねえ。
もし世の中に
前世や輪廻転生があるのなら
君とボクは
前世で縁があったのかもしれないねえ。
今思うとボクは君に無茶ばかりしたねえ。
何回君にコーラをかけただろう。
昨日君にコーラをかけてから
君は狂ってしまった。
まるでハンデキャップ背負った子みたいに
狂って狂って
そして
動かなくなった。

ボクはすぐにモノを捨てる性分で
今ボクのパソには
君の代わりのマウスがついている。
仕方ないさ
世の中
そんなもんなんだよ。
でも
思いやる気持ちは持っているつもりなのさ。
君はマウスという
マウスの人生を志半ばにして
壊れちゃったかもしれないけど
代わりはすぐに買ったけど
君と過ごした時間は
確実に存在して
その事実は変わらない。

ボクは思うんだよ。
君は確かに犬死にかもしれない。
でも世の中は
日々犬死にの連続で
世の中には
死んで価値のある人間なんていなくて
大いなる歴史の転換の陰には
どいつもこいつも
無駄に死んでいくのであり
それは後世に
立派な種を残すのであり
そお思うと
犬死にでもいいと思うのだよ。
犬死にだからこそ
意味があると思うのだよ。

私は死というものに感情がない。
でも
確実に
遠藤誠と
愛用のマウスくんが
ゆうべ
死んだ。

それでも
私は
行雲流水のほほんのほほんと
生きてあげるのである。
マウスくん。コーラかけてごめんね。
ごめりんこ。



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