即興詩置き場。

2002年01月16日(水) 食われずに回り続ける回転寿司のネタと不良債権はよく似てると思う。



なんか秘密にしておくのがもったいなくなったので
隠しコンテンツとしてではなく、
サイトからきちんとリンク貼ることにしました。
投票などよろしう(姑息)。


で、今日は珍しくタイトルと日記の内容が一致する見込み。
昼ご飯に回転寿司行ったんだけど、寿司食いながらぼーっと考えてた話。

回転寿司のネタって、食われなくて残っていてもネタはネタなんだよな。
放っておけばおくほど誰も食おうとしなくて干からびて哀愁バッチリなんだけど、
ネタはネタ。哀愁の寿司ネタ。
寿司ネタを会計上で考えると、人気のネタも干からびたネタも資産には変わりなく。
どちらも「寿司ネタ」というカテゴリーで計上されて粉飾決算まっしぐらになっちゃう。
会計上は債権に入っているけど回収できそうにない、いわゆる「不良債権」と同じ。
不良なのに優良のものと同じ場所にカテゴライズされるので、
見た目は黒字でも会社は傾きかけてるなんて事態が起こる。

寿司ネタの不良債権はどうするかっていうと、
滅却しちゃうのね。捨てちゃう。バシバシ捨てまくる。
ファーストフードなんかだと商品販売の機会ロスを防ぐために
生産予定量に最初からわざと滅却分を計上してるのね。
だいたい生産量の10%が滅却分になるのが理想らしい。回転寿司がどうなのかはよく知らんが。

不良債権も同じでね、滅却しちゃえばいいんだけど、
そんなことは誰もわかってるんだけど、
滅却すると店が潰れるんだよ(爆)。
公的資金導入ってのは、もともと滅却のためのシステムであって、
「じゃあ、金やるから誰も食わないネタ捨てとけよ」って言われてんのと同じなのね。
ただ、それをすると、
「ウチの店のネタは新鮮じゃなく食えないもんがほとんどです」って公言するようなものなので、
銀行はいろいろジレンマに陥るわけだ。困ったもんだ(笑)。
んでさらにバカなことにせっかくもらった金を
捨てたネタの補充用にではなく、
新しいネタを仕入れるために使うんだよな。
新しいネタで商売して、その利益で徐々に干からびたネタを捨てていこうという考え。
バカだよねぇ。
事業撤退時に個人贈与資産で赤字分を全部滅却したドリームキャストを見習えばいいのに。
セガがハード事業撤退時に一気に滅却しないで
故人である会長の個人贈与金を新規事業に回してたら、絶対生き残れなかったね。

でまぁ、当然のごとく、新しいネタを仕入れても干からびたネタが回り続けてるので、
置く場所がない(笑)。
置く場所がないからどうしようかって考えて、新しい店を出店するんだな(笑)。
置く場所がないなら置く場所を作ろうという発想。

その発想はまぁ、一長一短なのね。
最近、合併なんかとは別に新しい銀行ができてるんだけど、
これは新たにネタを置く場所を作って、
そこには新規に仕入れた新しいネタを中心に置きましょうという動き。
そうやって干からびたネタの少ない店を作ろうという発想。
ちなみに合併は、
大きくなってそれぞれの新しいネタを持ち寄りましょうって発想なのね。
んで、思惑どおり干からびたネタの少ない店ができればいいんだけど、
その店でまた干からびたネタが出てきたりすると元の木阿弥になっちゃうんで、
今現在みんなが動向を見守っているところ。
ま、どっちにしろ、ネタを捨てるという発想が銀行にはないみたい。
発想そのものがないのか、プライドがジャマしてるのか、
まったく捨てられないほど会社が疲弊しているのかのどれかなんだろう。


(ちなみにかなり独断で書いてるので事実と違う部分があるかもしれません)


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