彼の命日だ。2周忌だ。はるか昔のことのように思えるし、昨日のことのようにも感じる。2年目に入ってからは墓参りには行っていない。お墓に行っても 彼はそこにはいない感じがするから。彼は、空で自由にやっているんだろう。彼のことを忘れた日はない。いつも、何かしら彼のことを思う。彼の笑顔や、私の名前を呼ぶ声を思い出す。泣こうと思えばいつでも泣ける。でも、立ち止まることは、できないんだ。現実は。