金星トランジット見れなかったよ記念小説(ソンナンイヤヤ) 狼鹿ですよ。苦手な方はスルーで。
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輝く為に生きてくのなら
君に出逢えたのは きっと運命なのだと
Dear my destiny
〜The star of fate〜
This stars will shining still in the twilight of our life.
手をひらいた
ほろりとぬけて そう 落ちてしまいそうなほどの不安
手をにぎる
大事なものたったひとつ なくしてしまわないように
ぐーぱー グーパー 手を握ったり 開いたり まるで何かを探しているみたいに
しているので
首を傾げてその手に触れる
触れたその手は意外にも とても冷たくて 少しびっくりした
夏に近付く空と 少しだけ冷たい風 流れる雲の早さに
窓から二人で見ていた 時間がすぎるのも忘れて
「手 冷たいね」
一言 ぽつりと空気をゆらして声をだすと
「リーマスはあったかいなぁ」
そう言って ジェームズは鼻を すん とならし 開け放した窓の 揺れる白いカーテンにもう一方の手で触れて
にこりと笑って空をみあげた
二人の手は はなれないまま
「僕 君に逢えて よかったな」
ポツリと 空にとけこんでしまいそうな かすかな声で告げる
静かな空気にそっと 温かいものが流れ込んできたように感じて リーマスはぎゅっと唇をかんだ
「あえて よかった」
そっとジェームズの手のひらを包むように 触れていたリーマスの手を ぎゅっとにぎりしめて
カーテンと戯れるように触れていたもう一つの手で ジェームズは自分の赤い瞳をそっと覆った
二人 出逢えたというのなら それはたぶん奇跡だったのだと思う
運命だと思いたい
だって君がいたから ここまでこれた 君がいたから こんなに 僕の毎日は輝いていた
触れた掌 ぎゅっと握り返してきたぬくもりが とても優しくて 瞳を覆った手を 少し震わせてうつむく
「昔 ね とても昔のことでね」
ゆっくりと 穏やかに語りだす ジェームズが大好きなキレイな声で
「僕は 自分で自分を終わらそうと したことが あって」
風が流れる 空はだんだんと赤みをおびて ピンクと紫色のグラデーションを作った
「その時は それが当たり前だとおもってたけれど・・・」
ふ と 時がとまったように 世界から音がなくなった ジェームズも リーマスも ただ 沈黙を守って
だけど 触れて繋がったその手の温もりだけは 時間を刻むかのように脈をうち ただただ優しかった
例えば 運命があるとしたなら 僕は信じてしまう 君との間に運命があったとしたなら 僕は信じたい
出逢えた事が偶然だったとしても 続いていくことは運命ではないのかな
想いあえた事は 運命ではないのかな
「あの時 自分を終わりにしなくて よかった」
ざぁ と 木々がゆらめいて 夕陽に赤くそまった葉っぱが ひらひらととんでいった
その先に かすかに 一番星がみえた
繋いだ手を そっとはなす
ジェームズの未だに瞳を覆っている 右手にそっと触れて
両手を繋いだ 君の掌二つ 自分の掌二つ そっと向き合いお互いの顔の前であわせて
「なに 泣いてるんだい・・・?」
瞳を覆っていた手のあとが 少しほの赤くなってて その赤い瞳はゆらりとゆれる
「・・・泣いちゃいないよ」
ふふっとわらって リーマスを見ると
「あは 君の方がすごいと思うよ・・・っ」
ぷっとふきだして 静かに涙を流す リーマスの額に 自分のそれを 思いっきりゴツンとぶつけた
その衝撃に 二人は またじわりと目尻に涙をためた
「い いたいな・・・・」
「い いたかったかもね・・・」
ご、ごめん と まゆをさげて 至近距離で謝ってくる その人に微笑んで
一番星 二番星 太陽はいつのまにか 月におやすみなさいをいって
ねぇ また明日って 言える関係になりたい ねぇ いつも 泣いて 笑って 怒ったりなんかして でもやっぱり微笑んで そんな風に 対等な関係でいたい 必要として必要とされたいよ
ねぇ きっと そんな風になれるよね
ねぇ 君も運命だって思ってくれてるだろうか
光をともさない 秘密の部屋に 二人きりでずっといたい
例えば空に星がなくなったのなら 二人で光を灯そう 例えば風が吹かなくなったのなら 二人で一緒に走ろうよ 例えば太陽が輝かなくなったのなら 二人で負けないくらい笑いあおう
ふわふわと 紫がかった暗闇につつまれて
キラキラ光る 星達に見守られて
二人はそっとキスをした
もし君が道をなくしたら きっと 僕はあなたを照らすよ
もし君が涙をなくしたのなら きっと 僕が抱きしめるから
夜の間に季節は巡っていっても 何度でも君に出逢うから
とても とても 好きな人ができました
命果てても きっと 忘れないよ ずっと
輝ける毎日が こんなに愛しいものだとしりました
いなくなっても きっと 忘れないから ずっと
抱えて あるいてくから
運命だと思いたい 君と出逢えた事に約束がほしい 運命だと信じたい もう一度君に出逢いたいんだ
空を青く塗りつぶして 君が笑うように 空を赤く塗りつぶして 君が微笑むように 空は何度でも輝くだろう
何度でも何度でも違う色を見せて
何度でも
何度でも
巡り逢おう 僕達
きっと―――
I wanna stay with my friends with my love. Nothing changed.
** 例えば二人が悲恋だとしても 出逢えた事にきっと後悔などしてほしくない
例えば二度と出逢えなくなっても 私はあなたを忘れない忘れてない 少し まだ少し引きずっているけど 引きずってしまうかもしれないけど 出逢えた事が運命だというのなら 一瞬の輝きでも良かった あなたが好きだった 大好きだった もう それだけで充分だと思う
支えあってる二人が好きです。 いつもジェームズばっかりがリーマスを助けているような気がしているけど それは気のせいです リーマスもちゃんとジェームズをしっかり支えてるんです お互いがいるからきっと倒れそうになっても手を握れるのです
何度でも 何度でも出逢ってほしい
何度でも何度でも出逢って 輝いてほしいです。
頑張れ 皆。 頑張れ 頑張れ
back music 万華鏡キラキラ by RYTHEM 英文=mongol 800「Dear My Lovers」
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