僕が終に選んだのは
僕をずっと見ていた(かもしれない)人だった
僕がどんな醜態をさらしても
どんなに情けなくても
涸れた声で窮状を語っても
動じる様子もなく
嫌いになる様子もなく
あまり興味もないような佇まいで
ただそこに在てくれる 君だった
いくら流行の服を着こなす美女も
どれだけ愛想のよい娘も
どんなに目鼻立ちの整った女性も
まるでかなわなくて
君の好きなところは一晩中語っていられるけれど
君はどうして僕で良いのだろう?
こんな僕で良いのだろうか?
僕で良いのかな?
ほかに言い寄る奴が居ないではないだろうに
君を失って生きていけない僕を憐れんでいるのかな
咳が止まらない休日に
君のことを想う