年単位で時を遡る
メール受信トレイ
まだ正視できない
君からの手紙
君からの言葉
その行間、その言葉の選び方
自嘲的な音色
懐かしい名前
声に出して呼んでみた
とても
とても懐かしい響きが
頭の中をぐるぐるぐるぐる
引越しの連絡もくれないのに
(でもまあ知ってたけど)
オンラインで偽っている君の年齢職業
本当のところを知っていたり
ちょっと嬉しかったりして
でももう
君の隣に居る資格をなくした僕に
これ以上なにもなくて
僕は
僕は
違う人の隣を選んで 今
ねえ?
どうしたらいい?
また会えるかな?
友達として?
まだ仲間だと思ってくれている?
まだ僕を覚えてくれている?
君がいなければ
今の僕はありえない
とてもとても
かけがえのなく大切な
僕を構成する大きな柱の一本を立ててくれた
かけるべき言葉が思いつかない
けど
やっぱり
「ありがとう」、かな