それはね、つまり安心。
気負わない、気取らない、放置できる。
ときに口論する、衝突する、その消費エネルギーに価値を見出している。
かっこ悪さを露見できたり、容認できたりする。
それはね、コイビトなんかじゃないからだよ。
笑わない僕が笑うようになったり
幸せな君がときに落ち込んだり
静かな彼女が恋心に芽生えたり
君は僕にお門違いな嫉妬を覚えたり
僕は僕で馬鹿馬鹿しくも孤独に浸ったり、とね
あらゆる変化が楽しくて、つい
この場所に安心してしまうんだ。
たとえ倒れようとも
人の腕よりも冷えた地面を選ぶ僕が
愚かにも自分を見失いそうになる忘れそうになってしまう。
気付かせてくれよ
もといた世界の冷たさを
思い出させてくれよ
以前からの覚悟の堅固さを
大好きな君と愛する君に手を振って
いつか僕は単身、朽ちてゆくから。