僕の、場所。
今日の僕は誰だろう。
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仮に僕が
誰かの死をもって生を得ているとして
つまり
自分の命を守るために他者を殺したとして
どう 生きるか
おそらくこの人間はこのような思考をするだろう
殺したのは申し訳ないが
僕だって生きたかったのだ
それに殺さなきゃ僕が死んでいた可能性も高い
どちらかが死ななくてはならないのなら
そりゃぁもう自分が生き残りたいと願うのが生物としての本能
朽ち果てた身体は荼毘に付した これだけで勘弁してくれ
相手の生命を奪い自分の生命としたのだから
生きている責任のほかに
生きている義務も負ってしまった
どんな事があろうと自殺はしてはいけない
自殺をするくらいならあの時死んでいればよかったのだ
だから生き抜いてやる
楽しむ時は楽しめばいい だってあいつにはもう出来ない 悲しい時は悲しめばいい だってあいつにはもう 嬉しい時は嬉しがればいい だってあいつには 食べる時は食べればいい だって
だって
だって自分が殺したのだから
自分が幸せに生きていなければ あいつの死が無駄になってしまうだろう
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