凍えた指でふかふかのマフラー握ってさてあのマフラーは今どうしてるだろう「ありがとう」喜んでくれたヤツは切り捨てられぼくはひとり先立つ光の地へ重すぎた想いは地の底へと堕ちひらり一本の羽根だけが空へと舞ったいっそ捨ててしまえ引き裂いて切り刻み火をつけて灰をばら撒けぼくはもう居ないのだもう忘れてしまえすべて消し去って完全に無くしてしまえ掴んだ藁は暗い海の底に沈んでしまったのだ