キリ、キリ、キリ、とネジをまわす。カチカチカチ、カチカチカチ、とリズム良く抵抗、それに満足げに手を離す。浜辺に置かれたオルゴールは音を紡ぎ続ける。そこに誰もいなくなっても、ただそのネジがきれるまでは。波の音をベースに、カモメの声をアクセントに小さな金属音が重なり、弾きポップスなのにここまで物悲しくさせるその音色。