体を構成するあらゆる働きが低下していく。心筋の動きが鈍り、心拍数が減り、血液量が減り、ATPが減り、酸素が減り、細胞が死んでいく。温度、嗅覚、聴覚、視覚、触覚、本能、機能が少しずつ低下。痛覚だけは残っていたかもしれない。この緩やかな緩やかな最後のときに、言葉などは無用。ただ、失われていく体温に硬くなっていく体に存在するだけの存在に残酷な神を呪う。