気が付くと長い木製のテーブルがいくつかある部屋にいた。 自分のまわりには沢山同年代の人がいて、隣や前には中学時代の友達も座っている。 学校の仲間で山奥まで合宿にでも来ているような感じだ。 ふいに、前に座っていた友達が溜息混じりに私にこう言った。 「なんで私がこんな所に来なきゃいけないの」 私は、わかりきったことを聞くなと思いながら即答する。 「そういう運命だからじゃないの?」 だって私たち、108星だし。
……今度の夢は幻水ですか?>自分の脳
ハマったゲームがことごとく夢に出てくるんですね。 いや、でもホントに夢の中の私は108星とか思ってたんですよ! その合宿所みたいな所にいるのは宿星達で、私はどうやら天魁星らしい(主人公…?)。 メンバーの中には、現実で知り合いの子、実際にゲームの幻水に出てくるキャラ、 それからまったく見た事もない夢オリジナルのキャラなど沢山いる。 幻水で言うところの軍師っぽい面構えの教師みたいな人が、 学校で言うなら教卓があるような位置に立ってる。ぜったい教師だ。年上の男性だし。 きっと宿星は天機星だ。ということで今後は天機星さんと呼ぼう。 でも108星がどうとか言ってられるのはここまで。
突然、部屋の引き戸がガラリと開いて、ちょっと太った男子が入ってくる。 そいつもどうやら108星らしく、夢の中の私はちゃんと誰だか知っていた。 そいつが入ってこようとした時、どこからかピーン…と微かな電子音のような音が。 ナンダ?とみんなが辺りを見回していると、ドアの所にいたその男子の額に、 小さな穴がプツリとあいた。と思ったら、男子はそこから血を流して倒れ、事切れた。
混乱する部屋内。最初はみんな「何が起きたんだ!?」と訳も分からずにいたが、 天機星さんの説明や、夢独特の滅茶苦茶な世界観のおかげで、 先程のはレーザーのような射程方向の一直線上にいる生物を殺すことができる兵器による殺戮で、 それを行なっているのは地球外生命体のような未知の危険生物らしい。ということがわかった。 しかも一度それが始まったら、一定の時間が経つと次の攻撃がくるらしい。 1時間に一発とか。そんな感じで。その時間、たまたま攻撃の軌道上にいたらご臨終なわけです。
だからと言ってどうするわけにもいかないようなので、 とりあえず普通に生活をしようと試みる我等。 男子も女子も合わせた何人かで話をしながらトイレに行く。 私と友達2人(男女1人ずつ)は、洗面所で何気ない会話を繰り広げていた。 すると唐突に、ピーン…と電子音のような音。一瞬にして凍り付く空気。
どこだ、どこが危ないんだ。どうすればいいんだ。
体を硬直させたまま、その場の誰もがそう考えたはず。しかしできることは、一つ。 どうか自分は撃たれませんように。そう願うことだけだった。いやホント。 だって、何処が狙われるかわからないんだから、逃げようがないんだよね。 逃げた先でプシュッとかやられたら意味がないですから。 私はとにかく、頼むからここには来ないで、と手をキツク組んで必死で祈った。 自分で自分の手の骨をばきばきにしてしまいそうな程力を込めていた。
やがて、電子音が止んだ。きつく閉じていた目を開けて、おそるおそる辺りを見回す。 自分は助かったのだろうか。半信半疑だったが、 それでも生きているのだから今回は大丈夫だったのかも。 立ち話をしていた2人の友人には、何事も起きていないように見える。 トイレの個室がある方を見ると、何人かがそこで顔を四方に動かしているのが確認できた。 私は少し気を静めて、「ここは何もなかった…か?」と言いながら個室の方にまで足を進める。 すると、ドアが半開きになっている個室を発見。緊張しながら中を覗こうとした時、 ドサリ、と中から男子が倒れてきた。かわいらしい顔をした美少年だった。 ああ、よりにもよってどうして私の近くの人が死ぬんですか神様。……しかも美形。 などと思わず神様に話し掛けてしまった。
その後、定期的に来るその攻撃で犠牲者が出た場合、それをどこの部屋でも知ることができるように、攻撃直後にテレビを使った放送が行なわれることになった。 自分の周りにいた人が死ぬことは、トイレの時以来目が覚めるまでなかったけど、 テレビでは何人か死んでいるのを見た。 なにやらビニール製の球体の中に野球ボールサイズのゴムボールみたいなのが入ってる遊具があり、 (中に入ってゴムボールをたわむれるのだろうか…実際みんなそうしてたが) その中で鼻の下を伸ばしながら女子と鬼ごっこをしていた男子が、 ゴムボールに埋もれながら血を流している映像があった。
夢の内容で覚えてるのはここら辺までなんですが、 最後に見たのがすっごい嫌なやつだったんですよ。 私人間は平気でも、犬とか猫とか小動物の死体が苦手なんですよね。可哀相で見てられなくて。 なのに、その時見た犠牲者が、動物だったんですよ。 幻水2で地退星だった、白狼(狼だっけ?)のシロ。
シロが死んだと聞いた瞬間、私映像見たくなくて目をふさいだんですよ。必死で。 でも何故か、ふさいでいるのに頭の中に鮮明な映像が流れ込んでくる。 レーザーに撃たれると、何の影響なのか目がギョロリと気持ち悪いくらい剥き出しになってたり(眼球が飛び出たりはしません)、 時には鬱血したみたいに顔が紫になってたりするんですよね。 シロも目がギョロってなってて、すごい無惨な姿。可哀相で仕方がなかった。 キニスン(シロの主人)が悲しんでいるんだろうな…とかも思ったけど。
とりあえず、そこらへんで目が覚めたので後はわかりませんが。 恐ろしい夢ですよ。ていうか緊張感がある。 ピーン……と聞こえてきた瞬間の張りつめたあの雰囲気がすごくリアルで怖かった。 みんなや自分の緊張がすごくビシビシ渦巻いてる感じがするんですよ。 サーッっと顔から血の気が引いた感じとか。ああ嫌な夢ダ。
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