低位株・ボロ株で儲けよう日記

2004年03月28日(日) PERについて


最初にお詫びから、
 昨日、「丸石自転車」さんについての
 記事を掲載しましたが、
 私自身事実確認をせず、
 掲載したことをお詫び申し上げます。

 昨日のような記事を載せることは
 「風説の流布」という
 証券法に抵触するおそれが
 ありますので、
 今後、安易に銘柄についての
 誹謗・中傷となるような文章は
 書かないように致します。

 また、読者の皆さんの投稿等を
 載せるのは、私のメルマガ・サイトが
 活気づいて良いと思っていましたが、

 このメルマガ、株日記は、
 あくまで、私の勝手気まま思いを
 書く場ですので、
 今後は、読者の皆様からの意見等は
 当サイトの「掲示板」のみとし、
 私の「株日記」、「メルマガ」では
 掲載しないことに致します。

 今回の件で、
 読者の皆様並びに、
 関係者の皆様方にご迷惑をお掛けしたことを
 深くお詫び申し上げます。

 尚、これ以上の情報漏洩を留める為、
 「メルマガ」のバックナンバーは
 「最新号のみ」とし、
 株日記の「緊急告知」部分は
 削除させて頂きますので、
 ご了承ください。

今日は、
 「株初心者向け株式講座」2回目を書きます。

 今日は、株式の指標についてです。

 「ある銘柄の株価が、安いのか、高いのか?」
 その判断の基準として、
 代表的なものに、3つの指標があります。
 「PER」
 「PBR」
 「ROE」です。

 各用語の説明は、下の通りです。

 http://biz.yahoo.co.jp/docs/howto/5/index.html

 それで、今回は
 私が「東洋シャッター」を買う時、
 「低PERの銘柄が物色されている」という
 表現をしましたので、
 「PER」について、説明します。

 「PER」(私は「ぱー」と呼ぶ)
 株式講座らしく
 「Price Earnings Ratio(株価収益率)」
 の略です。
 
 算出方法は、
 「1株利益÷株価」によって、
 計算されます。

 「あ〜、そんなこと言われても分からん!!」
 
 おっしゃる通りで、こんなことはどうでもいいのです。

 この「PER」によって、
 「株価が安い、高い」の判断が、
 何故出来るかを分かれば良いのです。

 話は飛びますが、
 「株」って何?ということから話します。

 かなり大まかな説明ですが、
 「株とは、会社に貸したお金の
  借用証書みたいなものなのです。
  通常の借金と違うのは、
  
 通常の借金は、
 「借りたお金に利子をつけて返します」が、
  
 株の場合、「貸したお金は返ってきません」
 その代わり、
 「株を出した会社が儲かれば、その利益の一部を払います」
 という証なのです。

 ということは、
 「株式投資をする際、
  利益をたくさん出している会社に
  投資するのが良い」という事になります。

 当然ですよね。
 「貸したお金を、会社の利益の1部で払う」
 という契約ですから、
 
 そうなると、「利益の多い会社の株」は
 みんな競って買うことになります。

 そうなると「株価は高くなります」
 
 そのとき投資家たちは考えます。
 株価が高いということは、
 「株を出している会社への
 貸出金が多くなる」ということを意味し、
 「利益は多いけど、貸出金も多くなれば、
  自分が出した貸出金の利回りが
  悪くなるんじゃないの?」と。

 その通りなのです。
 利益は出てても、株価が高ければ、
 貸出金の利回りは悪くなります。

 そこで、貸出金に見合った
 投資利回りが得られるのか
 その尺度として使うのが
 「PER」なのです。

 「PERが高ければ、
  利回りより貸出金が多いこと」を意味し、

 「PERが低ければ、
  利回りより貸出金が少なくて済むこと」を意味します。

 じゃあ、
 「PERが低い株を買って行けば、株で儲けられるじゃない」
 と思うかもしれません。

 しかし、実際の相場を見るとそうでもないのです。
 「PER」で使われる「1株利益」の
 「利益」は、あくまで「前期の利益」なので、
 実際に取引されている時点では、
 「過去の利益」になってしまいます。

 仮に「前期の利益」は良くても、
 現在取引されている期の
 利益が良くなるとは言えないからです。

 具体的な例を出すと、
 「ローソン」は前の期の利益は良かったが、
 今日の新聞に、
 「○月のローソン来店者数、前年同月35%減」
 という記事が出れば、
 「あれ、客数が減れば、売上が落ちて
  利益が悪くなるんじゃないの?」
 と普通考えます。

 そうなった時に、
 「今の「ローソン」の[PER」は低いけど、
 来期の利益は減りそうだから、
 来期の利益で考えると、
 今の「PER」は高くなり、
 「株価」は高いぞ!」となります。

 だから、必ずしも「PER」が低い株を
 買っていれば、儲かるのでなく、
 将来の「利益」を考えた「PER」を
 考えていかなければならないのです。

 これも具体例を出すと、
 2004年2月26日現在
 「ローソン」は、1株利益「82.35円」
           PER「48.82倍」
 「ミニストップ」は、1株利益「169.32円」
           PER「11.10倍」
 です。
 これまでの「PER」の説明から考えると、
 「ローソン」より「ミニストップ」の株価の方が、
 高そうですが、
 実際の株価を見ると、
 「ローソン」→「4,020円」
 「ミニストップ」→「1,880円」
 となっています。

 これは、現時点では「ミニストップ」の方が
 割安だけど、
 将来的には、「ローソン」の方が、
 利益を一杯稼いで、「ミニストップ」より
 大きな「利益」を生み出すと考えているから、
 「ローソン」の株価が、
 「ミニストップ」より高いのです。

 大体、分かっていただけたでしょうか。

 じゃあ、「PER」は何の意味もないの?
 と言われそうですが、
 あながちそうでもないです。

 「PER」が低いから買うという意味では、
 あまり意味をなしませんが、
 ある銘柄とある銘柄を比較する時に意味があります。

 これも具体例を出しましょう。
 3月26日の日経新聞で、
 「海運会社は運ぶ船が足りずに困っている」
 という記事がありました。

 ここから、「少々船賃が高くても、荷主は払うだろう」
 と考えられ、
 「海運会社の業績は、どこの会社も良くなるぞ」と
 考えられます。

 そのときに、3月26日現在の
 「海運会社」の「PER」と「株価」を見ると、
 「日本郵船」→「PER 44.25倍」「1株利益 11.48円」「株価 508円」
「川崎汽船」→「PER 32.19倍」「1株利益 17.24円」「株価 555円」
 となっています。

 このとき、「海運会社はどこも儲かる」という発想に立てば、
 「PER」の低い「川崎汽船」は、
 「日本郵船」ぐらいの「PER」になるんじゃないのと考えます。

 その際に、「PER」を指標にして、
 「川崎汽船」の「株価」を予測できます。

 計算式は、
  「川崎汽船のPERが、日本郵船並になる」
  川崎汽船のPER=42.25倍
PER=株価÷1株利益だから
  川崎汽船の予測株価=42.25倍×
                 川崎汽船1株利益 17.24
=42.25×17.24≒728円
  川崎汽船の今後考えられる株価は「728円」
 と導き出せます。
 ということで、「川崎汽船の株価はもっと上がる」と言えます。

 このような感じで、「PER」は使えるのです。

 それで、最初の方に話を戻しますが、
 「何故、東洋シャッターが
  低PERの株が物色されているから
  買いになるのか?」ですが、

 これは、少しテクニックが必要で、
 私のサイトの「役に立つサイト」に
 「ゴールデンチャート」というのがあります。
 
 この「ゴールデンチャート」を使うのですが、
 「ゴールデンチャート」である銘柄を選択して、
 「チャート」が出てきた下に、
 「業績」というのがあって、
 そこをクリックすると、
 「PER(連予)」という項目があると思います。

 これは、来期の連結での「1株利益予想」を
 元に「PER」を出していると言う意味です。

 これに基づいて、
 「明和産業」(8103)「PER(連予) 8.1倍」
 「金商」(8064)「PER(連予) 7.2倍」
 「ユアサ商事」(8074)「PER(連予) 7.4倍」

 と来期予想1株利益で見た「PER」が
 低い銘柄が軒並み上がっていました。
 
 「これは、来期予想利益で
  PERが低い銘柄は上がると推理し」
 株価がそれほど急騰していなくて、
 来期予想利益で、「PER」が低い銘柄を
 捜した結果。
 
 「東洋シャッター(5936) PER(来予) 11.0倍」
 に白羽の矢が当った訳です。

 かなり長い文章になりました。
 書き終わって、結構難しいことを書いたと思いますので、
 訳が分からない方、
 「どこが分かりにくかったか」
 「掲示板」or「メール」を下さい。
 nabe3554@syd.odn.ne.jp

 お疲れ様でした。


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