映画 - 羅生門 --- 2006年08月01日(火)

羅生門 --- 日本/1950

監督:黒澤明
脚本:橋本忍/黒澤明
出演:三船敏郎/京マチ子/森雅之

観た直後の感想は、「すごいもん観ちゃったなー」という感じでした。
完成度がとにかく高くて、感心しきりでした。
原作は芥川龍之介の「藪の中」。羅生門は出てくるけど、老婆はいくら待っても出ません(笑)。

最後、観客の胸倉掴んで傍観者から当事者にしてしまう力はすごいと感じました。
「真実は藪の中」という終わり方の原作に対して、第四者の目は明らかに観客へ訴えかけるものだと思うんですよね。
黒澤監督独特のヒューマニズムの描き方も、なかなか渋い。

白黒の作品なんですが、映像にもこだわって撮られてるのがわかります。アングルの妙ですね。カラーで見れたとしたら、色もきっと美しいんだろうなーと思わせます。
何より、京マチ子さんの妖艶な美しさはゾクゾクします。

(AT RENTAL DVD/20060721)