セシルの日記

2010年03月26日(金) 小説「WILL」・「横道世之介」・「春期限定いちごタルト事件」

■WILL/本多孝好

覚えています。
『MOMENT』で主人公の幼馴染として登場する森野。
葬儀屋さんで、主人公との関係がいいなと思ってました。

その森野が今作の主人公。

そうか、両親が亡くなって、葬儀屋継いだんだったのか。

最初と最後で泣かされました。
家族を愛する心の深さに。

本多さんの最後のオチのつけ方にいつもやられちゃうわ。好きだわ。


森野と神田の関係はちょっと意外でした。
付かず離れずな関係もいいなと思っていたので。
でも、ラスト2行で、ああ、これでよかったんだと思いました。


■横道世之介/吉田修一

不思議な小説でした。

世之介の大学1年生の1年間と、
彼に係わった人たちのその後の人生。

世之介はごくごく普通の地方から出てきた大学生で、
バイトに明け暮れ、サンバ同好会なんて妙なサークルに入って、
ホントにありきたりな大学生活を送ってるだけなのに、
ずっと読んでいたい気持ちになりました。

ふとその人を思い出したときに、つい微笑んでしまう人って、
すごい人かもしれないな。

なんだか、世之介、忘れない気がする。



■春期限定いちごタルト事件/米澤穂信

タイトルがまず美味しそうですよね。
結構前に出版された本ですが、最近図書館に入荷したので、借りてみました。

高校1年生の小鳩くんと小佐内さんの日常小市民ミステリーです。

殺人事件の起きない日常ミステリーも好きだけど、
やっぱり気になるのはなぜふたりが『小市民』を目指すようになったのか気になりますね。
特に、小佐内さん。何やっちゃったの?中学で。

それはこの後に続く、
『夏期限定トロピカルパフェ事件』や、
『秋期限定栗きんとん事件』で解明されるんでしょうか?

今まで読んだ米澤作品の中では、一番読みやすいかな。





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