黒い海賊船〈ドラッカー・ノアール〉 - 2003年08月03日(日) 中島らものエッセイの中に「人生固め」というものが出てくる。 これはどういうものかと言うと、例えば 「最近彼女の様子がおかしいなと思っていたら二股をかけられてたんです。どうしたら良いでしょう?」 「・・・それが人生だよ」 とか 「上司とソリが合わないんです。でも今会社を辞めても新しい仕事なんて簡単に見つかるわけ無いし・・・」 「それが人生というものだよ、君」 とか。 その手の眠たい相談に答えるのに便利なワザ。 「人生」という一言を出しただけで何か深い含蓄のあるような答えになる(何も解決しとらんのだが)。 特に飲み会などでからまれた時など、あちらもこちらも思考能力が落ちている場合には非常に重宝する。 ぜひ使っていただきたい。 もう一つ俺オリジナルのワザがあって。 ロッカー・スープレックス・ホールドと言う。 「何で酒ばっかり飲んでいるの?」 「・・・俺はロッカーだから」 「どうしてちゃんとした格好しないのよ?」 「それがロックってやつだよ」 痛いところを突かれた時に咄嗟に返すのに良い。 まぁ笑ってくれるか、あきれた顔が返ってくるか半分半分ですね。 「あんた音楽なんてやってないじゃない!?」 という返しワザも存在するのだが 「ロックは音楽じゃない・・・、生き方なんだよね」 という逆転不能な再返しワザまで覚えておけば完璧です。 ------------------------------------------------------------------------------ ドラッカー・ノワール。 「ロッカーの香り」をコンセプトとして作られた香りらしい。 売場のコットンとかで嗅いでみると、ひたすら辛い香りしかしない。胡椒を嗅いでいるような感じになる。 だが肌に乗せてみると違うという事もある。 ミニチュア瓶を買い、試してみた。 やはり変化する。わずかに甘くなる。 だが基本的にはトップノートがそのままラストまで続くと考えた方がいいかもしれない。 体温の低い人だったら尚更だろう。最後まで辛い香りしかしないかもしれない。 トップノートがそのまま突っ走るというのは「ロッカーの生き方」を体現してると言えない事も無い・・・かな? 男の香りです。オスの匂い。 スパイシーさが爽やかと言えば爽やか。 だがつけるのは難しい香水だと思う。 ブルガリ・プールオムの対極に位置づけられるだろう。 女性ウケするかどうかという評価も難しい。 女性の方を向いていない香水とも言えるし、逆に「男!」という部分が女性を魅了する場合もあるだろう。 拒否られるか、「う〜、この香りたまらん〜!」と思われるか。 二つに一つ、中間は無い。さすがロッカー。 実は今回実際につけてみるまで、この香水の俺の中でのイメージというのはあまり良くなかった。 昔立ち読みした雑誌の中でB系男(職業DJ)が語っていた。 「ナンパしに行く時はコレ、ドラッカー・ノアールで決まり!」と。 「やりたがり200を探せ!」と言っている俺が言うのもなんだが「ナンパしに行く」「B系」「職業DJ」というのが拒否反応を起こす。 まぁ「それもロックって奴だぜ、オジサン」と言われればそれまでなのだが。 〈結論〉 俺は好きです、この香り。かっこ良い香り。 安っぽいボトルもまた良し。ロッカーですから。 お香系という香水のジャンルがあるとする。 俺の手持ち、量り売りで取り寄せ今まで試したものからセレクトしてみると レルム・メン>アンテウス>ドラッカー・ノアール の順で ジャワカレー甘口>中辛>辛口という感じ。 どうせバーモントではなくジャワを喰うんだったら中辛か辛口だよね(レルム・メンは・・・まぁ良い香りですと言っておきます)。 やりたがり130。 ...
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